今日は私がお世話になっているベストセラー作家・カウンセラー・講師の
根本裕幸さんの著作のご紹介です。
根本さんとのご縁については、以前こちらで綴らせて頂きました。
私がここで書き続けるきっかけとなったブログ - 大嵜 直人のブログ
今私がここでこうしてブログを綴ることができるのも、根本さんとのご縁からです。
さて、今日ご紹介したい著書はこちらです。
1.「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感を上げる方法」
あさ出版、2017年9月14日発売
2.「敏感すぎるあなたが人付き合いで疲れない方法」
フォレスト出版、2018年3月8日発売
3.「ついつい抱え込んでしまう人がもう無理!と思ったら読む本」
リベラル社発行・星雲社発売、2018年3月20日発売
私は個人的に「自分軸三部作」と勝手に呼び、読み返しております。
三部作というと、ドラゴンクエストやスターウォーズみたいでカッコいいじゃないですか。
ええ、サブタイトルはドラクエ3の「そして伝説へ」のように、「そして自分軸へ」にしましょうか・・・
それはさておき、それぞれの著書のレビューを少し。
1.「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感を上げる方法」
自己肯定感が低いと、さまざまな問題を引き寄せます。
私なんか、私ごときが・・・という意識は、社会や他人からそう扱われることを許可します。
そうならないために、自己否定をしない、自分を愛する、自分を大切にする。
それは聞いたことあるし、頭では分かるんだけど、気づくと自分にダメ出ししてしまう、そんな人に捧げる一冊。
語り口は優しいのですが、7日間分のワークを本気でやると、結構えげつなく疲れます。
けれど、読み終えた後にはその疲れの分だけ、自己固定感が上がっていることを約束してくれる一冊です。
2.「敏感すぎるあなたが人付き合いで疲れない方法」
人間関係で悩むのは、実は心がやさしくて、感受性が高くて、人の気持ちや空気がよめてしまう人。
そんな人を本書では「敏感すぎる人」と表現して、人付き合いで疲れないための心の在り方について書かれています。
周りに振り回されて疲れてしまう人は、「他人軸」で生きている状態の人。
人間関係の基本は「自分」→「相手」→「二人の関係」の順番で整えていくこと。
そんな人間関係の距離感を、心理学のお話を交えながら読むことができる一冊です。
3.「ついつい抱え込んでしまう人がもう無理!と思ったら読む本」
タイトルの通り、「抱え込み症候群」の人に捧げる本。
助けてと言えない、完璧でないといけない、何でも自分のせいにしてしまう、他人に任せるより自分でやった方が早いなど、「抱え込み症候群」になってしまっている人に。
具体的な仕事や人間関係の悩みを、豊富なイラストで分かりやすく解きほぐしていってくれるので、するすると読めて「ああ、そうだよなー」と肚落ちさせてくれます。
読み終える頃には、知らず知らずのうちに両手に余るほど抱え込んでしまった荷物を手放しやすくなる一冊です。
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ドラゴンクエストの三部作(1~3)は時系列でいくと3→1→2の順番になるのですが、もしこの三冊を順番に読むとしたら、3→2→1の順番がおすすめでしょうか。
私見ではありますが・・・
さて、ここまでのところはアマゾンレビューの方が詳しそうなのでこれくらいにして、ここからは「私が読んでよかった理由」について綴ってみたいと思います。
ちょっとカッコつけて、文体を変えてみながら。
流行した「嫌われる勇気」で有名になったアルフレッド・アドラーの言葉にもある通り、「人間の悩みは全て対人関係の悩み」である。
お金や仕事、健康といった悩みも、突き詰めてしまえば全て人間関係の悩みなのだ。
そして悩みということは、「どうやったらもっとうまくいくようになるのか?」を考える、ということだ。
それを自発的に考えるようになる人もいれば、根本さんの著書の題名にもある通り「抱え込んでしまって、もう無理!」になってしまったり、「敏感すぎて」生き辛くなったり、はたまた今までの自分では対処できない問題をこさえてしまい、考えざるを得ない状況になる人もいる。
そのタイミングは人それぞれだが、確実に言えるのは人生の中でそういった人間関係や人の心を学ぶ時間が誰にでも訪れうる、ということだ。
私もここでいろいろと心のことについて書いているが、自分がそうしたことを学ぶようになるとは全く思っていなかった。
ところが以前にいろいろと書いてきたように、両親と突然の別れがあり、そこから自分一人で抱え込んできたら、気づけば周りの人の心が離れていってしまったりする中で、どうにかしたい・・・となって気づけば人の心について必死になって学び、考え、書くようになっていた。
その学びはおそらくこれからもずっと続いていくのだろうが、その中でようやく一つ分かったことがある。
「人間の悩みは全て対人関係の悩み」でもあるのだが、「悩み」とはとどのつまり「価値観の衝突」なのだということ。
どんな悩みであれ、「いまの自分の価値観」から外れている価値観が問題として感じられ、
それについて頭を悩ませ、胃を痛め、憂鬱になる。
アドラーが言ったように、それは全て周りの人間関係から生まれる。
「いまの自分の価値観」から外れたものや考え方が、「いまのあなたにとっての悩みであり問題」なのだ。
そして誤解を恐れずに言えば、その人がいま抱えている「悩み」は、「悩んでいるその人が望む方法」では解決はしない。
正確には、解決したとしても新しい「悩み」を持ち出してきて、また「悩む」ようになる。
根本的な解決は、「悩み」を「悩み」と認識しなくなることが解決なのだと思う。
そのためには、今まで後生大事に抱えてきた「価値観」を手放す必要がある。
外国語を学ぶと母国語が客観的に見られるように、価値観や心の在り方といったことについても、それを学ぶことで自己を相対的に客観視できるようになる。
客観視できるということは、「選べる」ということだ。
語学に長けた人が日本語で話をするのか、ドイツ語にするのか、スペイン語にするのか選ぶように、心の在り方についても、異なる価値観を知っていればどれにするかを選べるようになる。
悩むのか、悩まないのか、といように。
そんな「悩み」の根源的な解決に向けた部分を、分かりやすい言葉で説明してくれるのが今日紹介した根本さんの三部作だ。
どれもこれも「自分の価値観」を広げ、悩みを悩みと思わなくしてくれる手助けをしてくれる。
もちろん、こうした心理学やセラピーの本は、世にたくさん出版されているし、どれを選んでもそこから学びを得ることができると思う。
けれど、私が根本さんの著作を勧めるのは、その言葉の根底に「世界の全ては愛がベースだ」という信念を強く感じるから、だ。
どうしようもなくムカつくあの彼女も、暴言を吐くあの上司も、口もききたくないあのクソ親父も、敏感すぎるあなたも、抱え込んでしまうあなたも、
全ての人間の行動原理は、愛なのだ。
根本さんの言葉の根底には、それがある。
著作ではないけれど、少し根本さんのブログから引用させて頂きたい。
根本さんのそんなスタンスがよく表れている文章だと思う。
私のカウンセリングはあちこりに散らばってしまった欠片を集めて元に戻していくようなイメージで進んでいきます。色々な場面でその欠片を見つけて拾い集め、チリも積もれば山となるで自分の偉大さに気づいたり、その集めた結晶を大切な人に贈ったりします。
それはもともと一つだったと思うので、ご主人との間に見つかりにくければ、子どもを通すこともありますし、親やきょうだいにそれを見つけ出そうとすることもあります。
そこと繋がると、どんな状況でも人は幸せを感じられます。
・・・
途方もない話のように聞こえるでしょうか?
でも、いずれ、自分もここに行くんですよ。
だから、私はこの「そして自分軸へ」三部作を紹介させて頂いた。
もしもあなたが人間関係で少ししんどかったりしたり、あるいはそうでなくても人間関係をよりよくしたいと思ったならば、今日ご紹介した三部作を手に取ってみると、人間関係や人の心についての価値観を広げられるし、あるいはばらばらになってしまった欠片を再び一つにできるようになるように思う。
そうしたら、「悩み」が悩みでなくなり、あとはただこなすだけの「タスク」になっているかもしれない。
さて、いかがでしたでしょうか。
今日もお越し頂きまして、誠にありがとうございました。
寒の戻りが厳しいようですが、それもまた春を迎えるプロセスの一つですね。
どうぞ、ごゆっくりお過ごしください。