大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

「靴磨き」は自分を大切にする習慣だと気づいた件

靴磨き。

外から帰ってきたときに、サッとブラシをかけて、クリームの付いた磨き布で靴を軽く拭く。

時間のあるときには、擦れたりしたところに靴墨を塗る。

朝、靴を履いたときの何とも言えない充足感が心地よい。

今まで気が向いたら磨く、くらいしかしていなかったけれど、とても自己肯定感の上がる習慣だと思うので、続けてみようと思う。

凝り性なのか、セールストークに弱いのか、初めて革靴を買ったときにメンテナンスの道具を一緒に買った。

ふと気になると履いている靴にクリームを塗って、靴墨を塗って・・・という作業をすることはあったが、なかなか定期的に習慣化するまでは至っていなかった。

それが先日靴箱の掃除をしていたところ、その「靴磨きセット」を見つけて、久しぶりに磨いてみた。

すると、翌日家を出るときに、靴を履いたときの感じが、いつもと違って心地よかった。

磨いた靴が朝の陽射しに映えるのを見るのも楽しい。

「大切にされたもの」を身に着ける、という感覚。

それは、「自分を大切にする」ためにとても有効な一つの方法なのだろう。

「何か」に没頭しているとき、人は「いま」に生きている。

靴磨きもそうだし、
ランニングやスポーツしかり、
秋の夜長の読書、
あるいは瞑想やヨガも同じことだろうし、
田植え体験もそうだったし、
私にとっては書くこともそうなのだろう。

没頭しているときには、過去の後悔も、未来への不安もない。

それらをしているときは、ただただ

目の前の靴を磨くことに、
息を切らせながら走ることに、
続きが早く読みたくて活字を追うことに、
目を閉じて座ることに、
等間隔に苗を植えることに、
ひたすらに自分を見つめることに、

集中している。

習慣が人生をつくる、と言われるが、そんな時間を一日の中で持てる習慣を増やしていこうと思う。

その習慣の積み重ねこそが、「自分を大切にする」ということなのだろう。