大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

澄んだ霜月朔日の青空に、栗毛の快速馬の命日を想うこと

今朝はずいぶんと肌寒い空気で目が覚めた。

気温を見ると、8℃らしい。

今日から霜月らしく、だんだんと冷え込んできた。

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澄んだ空気の今朝の空には、まだらな模様の雲が広がっていた。

11月1日は、あの快速馬の命日だ。

20年前の今日は日曜日だった。

あの快速馬は府中の2,000mの天皇賞に挑み、前半1,000mを57秒4という常識外れのラップを刻んで逃げた。

そして、3コーナー過ぎで故障を発生し、鬼籍に入った。

当時、私は18歳だった。

中学生の頃に三冠馬となったナリタブライアンから見始めた競馬にのめり込んでいた頃だった。

それだけにあの快速馬の死は、私にとって大きな衝撃で、死というものについて考えさせられた。

その後数年で、立て続けに肉親との別離も経験して、否が応でも「死と別離」というものは私の人生の中でのキーストーンになった。

よくも悪くも、それがなくては私ではない、というような。

あの日曜日から20年。

時が移ろうのは本当に早い。

今日も20年前と同じ、澄んだ青空だったよ。

また中京競馬場にも、顔を見せに行くよ。

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あの日、揺れる脚を踏ん張って守ってくれた武豊騎手は、

今年4,000勝という大記録を達成したよ。

いつの日かそちらへ行ったら、
たくさんたくさん、
ありがとうを伝えさせておくれ。

速く美しく駆けるその姿を見せてくれて、

ありがとう。

私の青春の日々に、たくさんの胸躍る時間を与えてくれて、
ありがとう。

ありがとう、サイレンススズカ。

いつか、また会おう。

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