大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

晩春は、青く。

気づけば、春も名残。
夏立てる日も、近くなってきた。

季節は目に見えているものよりも、早く進んでいく。
そして、目に映るものもまた、少しずつ移り変わっていく。

f:id:kappou_oosaki:20210424151750j:plain

ツツジにはさまざまな色があるが、この紫がかった赤色が、ツツジらしくて好きだ。
躑躅(つつじ)色とは、この色を指すと聞く。
昔から多くの人に愛され、歌にも詠まれてきた色。

千年の昔から、この晩春から初夏を彩ってきた。

早春の訪れを告げる、黄色の花。
そして、桜の淡い色。
それを過ぎると、その色はだんだんと濃くなっていく。

f:id:kappou_oosaki:20210424151808j:plain

この花は、なんという名の花だろう。
その色合いは、やはり少し夏の彩りのようで。

季節に色があるとするならば。
秋は、やはり橙色、あるいは黄金色だろうか。
冬は、純白。

春は、どうだろう。
淡い桜色も捨てがたいが、早春の訪れを告げるような黄色も捨てがたい。

そして、春が深まるにつれ、だんだんと青系統の色味が挿していく。
夏は、透き通るような、それでいて力強い、青。

そんなことを考えながら、川沿いを歩く。

f:id:kappou_oosaki:20210424151759j:plain

そうすると、やはり青が目に留まるようで。
薄い紫、高貴な色。 

f:id:kappou_oosaki:20210424151741j:plain

青の中に、黄色。
菖蒲か、アヤメか。

晩春の青。
いましか見られない青を眺め、過ぎゆく春を想った。