大嵜 直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー見習い。

晩春は、青く。

気づけば、春も名残。

夏立てる日も、近くなってきた。

 

季節は目に見えているものよりも、早く進んでいく。

そして、目に映るものもまた、少しずつ移り変わっていく。

 

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ツツジにはさまざまな色があるが、この紫がかった赤色が、ツツジらしくて好きだ。

躑躅(つつじ)色とは、この色を指すと聞く。

昔から多くの人に愛され、歌にも詠まれてきた色。

 

千年の昔から、この晩春から初夏を彩ってきた。

 

早春の訪れを告げる、黄色の花。

そして、桜の淡い色。

それを過ぎると、その色はだんだんと濃くなっていく。

 

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この花は、なんという名の花だろう。

その色合いは、やはり少し夏の彩りのようで。

 

季節に色があるとするならば。

秋は、やはり橙色、あるいは黄金色だろうか。

冬は、純白。

 

春は、どうだろう。

淡い桜色も捨てがたいが、早春の訪れを告げるような黄色も捨てがたい。

 

そして、春が深まるにつれ、だんだんと青系統の色味が挿していく。

夏は、透き通るような、それでいて力強い、青。

 

そんなことを考えながら、川沿いを歩く。

 

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そうすると、やはり青が目に留まるようで。

薄い紫、高貴な色。 

 

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青の中に、黄色。

菖蒲か、アヤメか。

 

晩春の青。

いましか見られない青を眺め、過ぎゆく春を想った。