大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。それでも、愛することを諦めきれないあなたへ。

名著「傷つくならば、それは愛ではない」を学び直す。

新しい年が始まると、いろんなことを新しく始めたくなるのが人情のようです。

新春の空のもと、新しい学びを始めたり、新しいチャレンジを始めたりするのは、気持ちがいいものです。

しかしながら、それと同じくらいに、自分の足元を見つめることも大切なように感じます。

 

私がカウンセラーとしての師は根本裕幸師匠ですが、心理学を学ぶ上で大きく影響を受けた一冊の本があります。

チャック・スペザーノ博士の「傷つくならば、それは愛ではない」(大空夢湧子訳、VOICE出版)です。

日めくりカレンダーのように、1日1テーマの解説と課題、エクササイズが366日分描かれた著作です。

根本師匠のブログか何かの紹介で知ったと思うのですが、人間関係に傷つき、燃え尽きていた当時の私にとって、大きな出会いでした。

自分の傷を癒すこと、あるいは救いを求めていた私が、藁をもすがる思いで購入して、一読した感想は「うさん臭い」でした笑

日本語としては理解できるのですが、どうにも理解が追いつかない。「そんなことは、あるはずがない」、あるいは「うわべだけのキレイごとばかりだ」などと。

しかし、どうしても気になるのですね。

頭では「そんなことはない」と拒否していながら、どうも心の部分は「もっと聞きたい」と惹かれている。

その思考のノイズを取り払って読むために、3年前の私は、366のテーマを毎日一つずつ、その言葉を写経のようにノートに書き写していました。腰は重いけれど、一度始めると粘着質な私のこと、それを1年間完走しました。

傍から見れば、なんとまあ、意味のないことを、と思われるかもしれません笑

けれども、「手を動かす」というのは頭やハートと連動しているようで、少しずつ少しずつ、そこに提示された考え方を、自分の中に浸透させていくことができました。

それが、いまの私の土台になっていることは、確かなようです。

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元日のブログで、「2022年の今年はスタート、始まりの年」とお書きしましたが、だからこそ、自分の土台を見直してみたくなりました。

なので、今年は私の心理学の学びの原点でもあるこの名著を、また一日ずつ読み返して写経などしながら、いまの私が感じることなどを、また少しずつシェアしていければと思っております。

ということで、今日の一節はこちら。

「許せない」という思いを手放したとき、ものの見方が変わる

 

ある状況を別の見方で見ることができたとき、あなたにとってその状況はまったく別のものとなります。どんな状況もそのまま認め、相手を許したとき、癒しが起こります。癒しとは認識のしかたを変え、状況を新しい光のもとで見ることなのです。

 

許すことで、あなたはまず、自分がはまりこんでいた「被害者」という立場から解き放たれます。さらに、その状況よりも一段上の場所から生きることができるようになります。するとあなたにとって、状況そのものが一変してしまうのです。

 

「これを許してしまったら、余計ひどい目にあって、かえって犠牲的な立場から抜け出せなくなるのではないか」と怖れる人もいます。でも実際は、許すことで人間関係のパターンが変わるのです。あなたが変わり、相手の人も変わります。

 

自分がゆきづまっているとか、だれかにわずらわされているように感じたときこそ、許すことが求められているのです。あらゆる問題は、すべて私たちが変化を怖れ、避けようとするために起こります。しかもその怖れは罪悪感におおい隠されているのです。「許し」は、こうした罪悪感と怖れの外へとあなたを連れ出してくれます。

 

「傷つくならば、それは愛ではない」p.11

「許し」、あるいは「癒し」についての一節です。

「癒し」という言葉からは、どこかファンタジーの中に出てくるような、超能力的なものを想像することが多いです(もちろん、それも癒しです)が、ここでは「ある状況を別の見方で見ること」と定義しています。

起こっている事象に対して、どんな解釈をするかは、ほんとうに自由です。

そして、その別の見方でものごとを見ることを、ここでは「癒し」と呼ぶとしています。

昨日も少し書きましたが、私もカウンセリングの中で、ご提供したいことの一つ目は、「その方の見方を尊重した上で、いろんな見方を提示する」ことです。

 

ある見方を、別の方向から見ることで、相手を許すこともできましょう。

そして、相手を許す、というと高慢に聞こえるかもしれませんが、実際にはそのまったく逆で、その恩恵を受けるのは自分自身です。

それでも、なかなか許しがたい状況や人があることも、また確かなようです。

引用文にもあります通り、「これで許してしまったら・・・」と躊躇してしまったり、抵抗を感じたりすることは、当たり前だと思います。

許せないのだとしたら、それだけ深く傷つくようなことがあったのでしょうから。

その場合は、まずはその傷にやさしい言葉をかけてあげることから、スタートするのがいいのかもれしれません。

 

今日の「癒し」、「許し」に限らず、本書で掛かれていること深い真実だと思いますが、それを理解し、実践することはなかなかに困難がともないます。

だからこそ、こうした解説のあとに、課題やエクササイズが付けられています。

こうしたエクササイズを取りくむのも効果的ですし、私もそのような見方ができるようなカウンセリングを、ご提供していきたいと思っております。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

 

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