名著「傷つくならば、それは「愛」ではない」(チャック・スペザーノ博士:著、大空夢湧子:訳、VOICE出版)を学び直そうと思ったのは、1年前のことでした。
スペザーノ博士の「ヴィジョン心理学」をベースにした、366のテーマが書かれているのが、本書です。
心理学について体系的に書かれている本ではなく、一つの一つのテーマに分かれているので、「1日1テーマ」のように読みやすく、あるいは何も考えずにパッと開いたページから、いまの悩みのヒントをもらったりする、そんな読み方ができる本です。
私が根本裕幸師匠のカウンセリングを受け、心理学に触れはじめたころに買った本でした。
「傷つくならば、それは「愛」ではない」。
多くの方がきっとそうであるように、このタイトルに惹かれて、本書を手に取りました。
そして、その中の一つ一つのテーマから実に多くのことを学び、一つ一つの言葉から、希望を受けとってきました。
そして、そこから受けとったインスピレーションを、1年間、日々ここで綴ってきました。
何度も読んだテーマであっても、そのときの自分が受けとるものや、学べることは違っていて、日々、本書に触れる喜びがありました。
私にとって親しみやすいテーマもあれば、なかなか理解が及ばないテーマもありました。
それでも、こうして1年間続けることができたのは、これを読んでくださっているあなたのおかげです。
ありがとうございました。
こうして書いてきたことで、実にさまざまなお声をいただきました。
ブログをご覧になってくださったご感想をいただいたり、
「英語版を買いました!」というお声をいただいたり、
ブログにお書きした内容に質問をいただいたり・・・
本書を通じて多くのご縁をいただいて、本当にありがたい限りです。
ショート動画全盛の時代に、長いテキスト量のブログを書くのは、ほんと時代遅れだよなぁ…と思うことがよくあります笑
それでも、こうして続けてきたのは、私自身が言葉に救われてきたから、という想いがあったからなのかな、と思います。
苦しいとき、悲しいとき、心がとても閉じているとき。
私は、言葉に救われてきました。
自分の心の灯となるような言葉に出会えると、手帳に書き写したりして、何度もその言葉を眺めたりしていました。
本書も、その一部です。
私がカウンセリングを学んだ、根本裕幸師匠のブログも、そうでした。
あるいは、ご縁あってお会いした方に仰っていただいた言葉を、何年も読み返しています。
私と同じような人が、もしかしたら、いらっしゃるかもしれない。
その、たった一人に、言葉を届けることができたなら。
そして、その言葉が、読む方の心のともしびになることができたなら。
これ以上のよろこびは、ありません。
言葉は、時間を越えます。
書く人の想いが、乗っているから。
いまこの瞬間、この言葉を書いている私がいます。
いつか、あなたが、この言葉を読んでくださる瞬間に。
この言葉に乗せた想いと、つながることができます。
それは、一期一会という奇跡でもあり、永遠ともいえる瞬間なのかもしれません。
カウンセリングも、どこか同じような気がするのです。
あらためまして、本書を世に出してくださったスペザーノ博士、訳者の大空夢湧子さま、そしてVOICE出版さまに、深く感謝申しあげます。
本当に、ありがとうございました。