何か「問題」が起こったときに、どうしても表面で起きている事象にとらわれてしまうものです。
しかし、その「問題」が見せてくれる自分の内面にフォーカスしてくと、「問題」そのものへの見方を変えていくことができます。
1.「問題」の意味付け
先日の記事では、人が生きる中で出会う「問題」について考えてみました。
「問題」とは本来の自分に戻るためのものであり、そのために感情を解放してくれるもの。 - 大嵜直人のブログ
生きていく中で、私たちはさまざまな「問題」に出会います。
パートナーシップや親子関係といった、人間関係。
経済面などの、お金との関係。
仕事やキャリアの問題。
あるいは、自分や大切な人の心身や健康。
そうした「問題」は、できれば避けて通りたいものですが、ものごとにはすべて陰陽があるように、「イヤなもの」という視点以外で、意味づけをすることもできます。
たとえば、「問題」とは、自分自身の才能のありかや方向性を示してくれる、という視点。
人は、自分にとって大切なことでしか、大切な時間と労力を使わないものです。
寝ても覚めても、頭から離れない「問題」とは、それだけその人にとっての大切なものを指し示してくれます。
その視点を広げていくと、「問題」は本来の自分に戻るために起こるもの、と考えることもできます。
言い換えると、「自分らしくない」生き方をしていると、そのズレを教えてくれるのが「問題」である、という見方です。
「問題」を、単にイヤなもの、避けるべきもの、と見ることもできます。
そうではなくて、「本来の自分を教えてくれるもの」という見方をすることもできます。
どちらを選ぶのかは、私たち自身に委ねられています。
2.起きていることと、内面の問題と
さて、そのように考えていくと、表面で起きていることと、内面の問題とは別の視点が必要なようです。
表面上で起きていることに対処していくことは、もちろん必要です。
骨折のような怪我をしているのに、普段通りの生活をしようとするのは無理なように。
起こっている「問題」に対して、現実的な対処はもちろん必要です。
けれど、その対処ができたからといって、その人にとって「問題」がなくなるかといえば、そうでもないんですよね。
パートナーができれば。
やりたい仕事に就ければ。
自分の好きに使える時間があれば。
そうしたものがもし得られたとしても、すべてが解決するかといえば、そうでもないものです。
また、形を変えて「問題」が出てくるものです。
ただ、だからといって、「表面的な対処なんか、意味が無い」というわけでもありません。
それは、切り傷を負ったら、止血のような応急処置が必要なことと同じことです。
止血をしないうちから、「なんで怪我したのだろう?」「包丁の使い方が、まずかったのかな」などと、原因や対策を考える人は、いませんよね笑
表面的な対処と、内面のアプローチというのは、別物といえます。
3.内面で、何を感じたかったのか?
「問題」についての、表面的な対処と、内面のアプローチ。
カウンセリングで扱うのは、後者がメインになります。
その「問題」で、何を感じたのか。
あるいは、何を感じたかったのか。
言い換えると、ずっと何を我慢していたのか。
そんな視点を扱うのが、カウンセリングといえます。
そして、その内面で感じていることを話したり、感じたり、時には吐き出したりすることで、内面を整えていくことを目指します。
そうすることで、「問題」そのものへのかかわり方、扱い方が変わっていきます。
とても、不思議なんですけれどね。
「問題」を通じて、自分にとって本当に大切なものに気づいたり、自分らしい生き方とな何かを考えてみたり、自分と向き合ってみたり。
そうすると、「問題」が「問題」でなくなったり、あるいは気にならなくなったりしていくこともあります。
やはり「問題」とは、本来の自分に戻るために起こるものであり、自分自身の才能を正確に教えてくれるものです。
今日は、「問題」が起きたときに有効な、内面で何を感じたかったのかにフォーカスする視点をお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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