ジュリア・キャメロン著「The Atrtist's Way(邦題:ずっとやりたかったことを、やりなさい。)」の実践ワーク6日目。
「モーニング・ページ」を書き始めて4日目。
週明けの月曜日だが、継続して早起きして「モーニング・ページ」を続けることができた。
それにしてもA4の大学ノートに3ページ、約20分ほどの内省の旅はいろんなものを見せてくれる。
書いているときはいろんなことがあちこちに飛躍してずっと手を動かし続けているけれど、不思議と書き終わるとほとんどのことはきれいさっぱり忘れている。
それだけ、人の脳は日々の些末なことを気にして覚えているのだろう。
書くことでそれを排水するように流していき、ハートの奥底からささやく「小さな声」に耳を澄ませられるようになるといいのだが。
とりあえず、今日の最後の自分を肯定する言葉は、
「それも自分、それも自分、それも自分。
大丈夫、大丈夫、大丈夫。」
だった。
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昨日に引き続いて本書の第1章の内容から。
自分の創造性を否定する思考の癖(思い込み、観念、ビリーフ)を明らかにする、というのが昨日までの話の流れだった。
そうした否定的な思い込みを明らかにすることは痛みをともなうが、要は傷ついて怯えている影の自分を抱きしめ、統合する、ということに他ならないようにこの章を読んでいて感じる。
一歩を踏み出すには、自分を肯定することからはじめなければならない。自分を批判する十分の一でも自分をうまく肯定できるようになれば、大きな変化が起こるだろう。
第1章「安心感を取り戻す」 p.52
「すばらしい才能があって多作だって・・・確かなのかい?いつからなんだい?正確なつづりすらできず、書けないのに多作だと言うのかい?自分をからかっているだけだろう。愚か者め、妄想だよ」
あなたは、潜在意識から浮かびあがってくる不快な声に驚くだろうが、じっとがまんして聞いたことすべてを書き出してみよう。それがあなたが抱いている否定的思い込みの応援歌であり、あなたが自分を解放するのを妨げている障害物である。
同 p.53.54
あなた自身の否定的な声に耳を傾けてみよう。創造性を回復するために、これはきわめて重要である。あなたをがんじがらめにしてきた一つひとつの思い込みを解体しなければならない。
同 p.56
キャメロン氏がかかわったポールという生徒は、ずっと作家になりたいと思っていた。けれども大学生のときに猛烈に創作に打ち込んだあと、ぱったりとその書いた作品を人に見せるのをやめて、代わりに日記を書いて机の引き出しにしまうようになっていたそうだ。
彼は自分自身のことを「ポールこと私は、才能にあふれた、多作な作家だ」と書いたときに湧き出てきた強烈な自己否定と向き合っていくと、過去にその根源となる経験を見つけた。
彼は書いた作品を教師に見せていた。その教師は彼の作品を褒めてくれていたのだが、そのうちポールを性的に誘惑しはじめた。
ポールは大きなとまどいを覚え、怖れるとともに、彼の作品までだめになってしまうのではないかと気を病み、その出来事を無意識的に封印した。
そのことがやがて彼の中で化膿していき、誰かが自分の作品を誰かが褒めてくれても、心の底から喜べないという心理的な環境をつくりだしたというのだ。
これは一つの例かもしれないが、人が否定的な思い込みを持つのには、過去に負った傷が原因であることが多い。
あんなにも辛く、悲しいことをもう二度と経験しないために、自分を否定して可能性を潰すことで、自分を守ろうとする。
それは悲しい努力なのだが、傷は外気にさらすことで癒える。
かさぶたはいつか剥がすことができるのだ。
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やはり、本書で書かれていることは、この2、3年ほどの間に私が取り組んできたことと同じであるようだ。
しばらくの間、読み進めるとともにワークを続けていこうと思う。