大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

元彼を忘れられなくて苦しいのは、情熱的で愛情が大きいがゆえに。

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情熱的で、愛情豊かな人ほど、そのエネルギーを向ける先がなくなると苦しいものです。

無理に、その情熱の火を消そうとしなくてもいいのかもしれません。

苦しいほどに愛したかった気持ちを認め、その苦しさの先を見つめることをお伝えします。

オンラインカウンセリング無料相談・ココロノマルシェに寄せられたご相談に、回答させていただきます。

【元彼を忘れられない、一人が怖い】

つい2週間ほど前、4ヶ月ほど付き合った彼と別れました。

それから、空虚感が凄いです。

彼から連絡が来てないか、彼は元気にしているか、彼にとって私は何だったのか。気になって頻繁にLINEを確かめてしまう自分がいます。

ただ、彼は優しい方で、私が押せ押せで流れで付き合ったところもあり、頻繁な喧嘩、破局復縁を繰り返したなかで「本当は好きじゃなかった」とまで言われたところもあります。

優しいところや、当時頻繁に会っていたから惹かれたのだと思いますが、趣味、生活リズム、価値観が合わない部分も多く、たとえ復縁したところで上手くいかないんだろうなあと思います。

例えば彼の仕事柄クリスマス、年末年始が会えず、その間連絡もほとんどなく、忙しく大変な彼を理解したいと我慢もしましたが、あまりにも連絡がなく、「ここに行ってた」と後日談で言われたLINEが私の家の近くだったとき、遊びに行く暇はあるのに会いたいってならないんだ・・・と怒りを覚えたこともあります。価値観の違いは沢山感じました。

私が白黒はっきりしたいタイプなため、「会えないとしても、好きな相手に連絡もないのはおかしい。別れるならもうはっきりしましょう」と我慢の限界が来て、年末に結論を迫った結果、別れた次第です。

その際に「私にはあなたが必要じゃなかった。一緒にいる未来が見えない。」と言われ、その言葉の重みに辛さを味わいながら、返す言葉もなく別れを受け入れた次第です。

しかし、年が明けたらこれをしようねと未来の約束をしたことや、楽しかった思い出を忘れることが出来ず、未だに苦しんでいます。

無理矢理思い出の写真を消したり、連絡先を消したりしましたが、苦しんでいる現状で、納得のいかない別れ、無理矢理忘れようと蓋をしたところが執着になっているのだと思います。

その中で

・私は彼を愛していたのではなく、絶対的に肯定してくれる存在として「彼氏」という存在が欲しかったこと。

・周りに彼氏がいるのに自分にはいないコンプレックス

・学生時代にモテることがなく、恋人がいなかった過去がコンプレックスになっている(見た目が可愛ければ愛されるという考えがあり、整形もしています。容姿へのこだわりも凄いです。)

・友だちと仲違いすることも多く、一人が寂しい・否定されることに耐えられない
ことに気づきました。

今は復縁したい、新しい恋人が欲しいという感情はなく、この苦しみから解放されたいと思いでいっぱいです。

何か助言頂ければ幸いです。

(すお さん)

すおさん、ご相談ありがとうございます。

文筆家・心理カウンセラーの大嵜直人が回答させていただきますね。

 

すおさんは、4か月ほどお付き合いされた彼と別れたのですね。

ご相談文をお送りいただいてから、どれくらい経っているのかが分かりませんが、その後はお加減いかがでしょうか。

体調など、お変わりありませんでしょうか。

>今は復縁したい、新しい恋人が欲しいという感情はなく、この苦しみから解放されたいと思いでいっぱいです。

ご相談文の最後に書いておられる苦しみは、変わらず続いていますでしょうか。

すおさんの苦しみを、私が直接、和らげて差しあげることはできないのですが。

ただ、その苦しみを、私なりに表現することは、できるかもしれません。

その苦しみは、すおさんがあまりにも豊かで情熱的な、愛情をお持ちだからゆえに、苦しいのだと私は思うのです。

そして、それをお伝えすることは、すおさんが苦しみを乗り越えた未来を信じることに、お役に立てるのではないかと思います。

何のことやら、と思われるかもしれません。

あるいは、遠回りのように感じるかもしれませんが、少しだけお付き合いください。


 

すおさんのご相談文には、ゆらめくような炎が宿っています。

その炎は、
時に真っ赤な炎であり、
時に超高温の青白い炎であり、
時にたき火の残り火のようなオレンジ色の炎であり、
時に風に揺れる緑色の炎であり、
ほんとうに美しく、豊かな色彩の炎のようです。

それは、すおさんの持っておられる、生来の情熱の炎なのだと思います。

あるいは、すおさんの生命力の輝きとも、言えるかもしれません。

ご相談文から感じられる、身を切るような切なさや、絶望するような空虚感、怒り、やるせなさ、あるいは苦しさ・・・
おそらくなのですが、ご相談文を読まれた方の中には、非常に共感される方が多いのではないかと思うのです。

言い換えれば、それだけ豊かな情感とエネルギー、そして表現力をお持ちです。

それは、かけがえのない「すおさんらしさ」であり、すおさんの魅力です。

 

そんな、すおさんにとって。
愛情を差し向ける対象が無いというのが、なによりも苦しいことではないでしょうか。

この胸を焦がす、愛おしさ。
目の奥がちりちりするような、狂おしいまでの情熱。
身体の芯がかっと熱くなるような、激情。

それほどまでに情熱的な愛情を、与える相手がいないこと。

それが、すおさんにとって、なによりも辛く、苦しいことなのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

もしそうだとするなら、すおさんの苦しみとは、すおさんご自身の魅力の裏返しでもあるのかもしれません。

こんなに苦しいのは、私の愛情、エネルギーが大きすぎるからだ!

そんなふうに、見ることはできませんでしょうか。


 

すおさんは、苦しみの中で、ご自身の内面と深く向き合われたことが、書かれています。

ほっぺたをぎゅーっと伸ばすと、痛いように。
痛みや苦しみを感じるとき、人の心の器は大きくなります。

すおさんも、苦しさの中で得た、いろんな気づきをご相談文に書いていただいています。

絶対的に肯定してくれる存在がほしかったこと。
彼氏がいないことのコンプレックス。
容姿に対するこだわり。
孤独や否定されることへの怖れ。

それらは、すおさんにとって、かけがえのない気づきだと思います。

ご自身の心が苦しむ中で、よくそこまで内省して、自分の内面と深く向き合われたと思います。

その気づき自体は、とても素晴らしいものです。

 

しかし、だからといって、これまでのすおさんの素晴らしさを否定するものでは、決してありません。

絶対的に肯定してくれる存在がほしいと思えるのは、強さではないでしょうか。
彼氏がいないことにコンプレックスを感じるくらい、誰かを愛したかったのではないでしょうか。
容姿に対するこだわりは、それだけ美しい自分を、愛する人に見せたかったからではないでしょうか。
孤独や否定されることを怖れるほどに、すおさんは人とつながりたい、心が温かな人なのではないでしょうか。

気づきを得たことで、すおさんご自身の情熱の炎を、「よくないもの、悪いもの」として捉えないでいただきたいな、と私は思うのです。

>彼から連絡が来てないか、彼は元気にしているか、彼にとって私は何だったのか。気になって頻繁にLINEを確かめてしまう自分がいます。

何度もLINEを確かめてしまうのは、それくらい愛したかったからかもしれません。

>しかし、年が明けたらこれをしようねと未来の約束をしたことや、楽しかった思い出を忘れることが出来ず、未だに苦しんでいます。

忘れられない思い出を抱いて、未来の約束を大事にするくらい、真剣に愛していたのではないでしょうか。

>無理矢理思い出の写真を消したり、連絡先を消したりしましたが、苦しんでいる現状で、納得のいかない別れ、無理矢理忘れようと蓋をしたところが執着になっているのだと思います。

無理やり消そうとしても消せないくらい、すおさんの愛情の炎は大きいのではないでしょうか。

そのどれもが、すおさんのかけがえのない、魅力です。
それは、何度でもお伝えしたいと思います。

納得できないものは、無理に納得しなくていいのだと思います。

「納得なんて、できっこない!」
「連絡もよこさず、近くに来ても顔も見せないなんて!」
「いろんな約束したじゃないか!」
「思い出もつくったじゃないか!」
「私は忘れられないんだぞ!!」

「こんなにも、こんなにも、
 私は、あなたを愛したかったんだぞ!!!」

そうやって思い切り吐き出した方が、無理に忘れるよりも、すおさんらしい苦しみの抜け方のように思います。
すおさんにとって、その美しく情熱的な愛情を、無理に抑えたり、消したりすることは、余計に苦しさを増してしまうのかもしれません。


 

さて、回り道が過ぎたかもしれません。

お伝えしたかったのは、すおさんはとても美しく、情熱的な愛情をお持ちだということです。

それがゆえに、愛情を向ける先がないことに、苦しいのだと思います。

もし、カウンセリングで、すおさんのお話を伺えるのであれば。

その苦しみとともにあることは、もちろんなのですが。

その苦しみの源にある、情熱、愛情、エネルギー、生命力といった魅力を、差し向ける先を、一緒に考えてみたいなと思います。

冒頭に、すおさんのご相談文には、共感される方が多いのではないか、と書きました。
それは、一つのヒントになるのかもしれません。

すおさんの輝きは、いつか多くの人の希望になるように、私は感じるのです。

表現活動や、芸術、ファッションやメイク、あるいはスポーツ・・・
すおさんのご興味があることを、お伺いしてみたいなと思うのです。

苦しみを抜けた、その先に。

すおさんの魅力が、さらに美しく輝いて、大切な方をはじめ、多くの人を照らす未来。

私にはそんな未来が見える気がするのですが、すおさんはどう感じられるでしょうか。

 

すおさんのこれからを、心より応援しております。

この度は、ご相談いただきまして、ありがとうございました。

文筆家・心理カウンセラー
大嵜 直人

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