いまの自分の基準で、過去の自分を責めることは、自分いじめに近いものです。
「そのときは、そうするほかなかったんだな」と受け入れること。
そこから、はじめていきましょう。
1.過去の自分を、許す
昨日の記事では、過去の自分を許す、というテーマでお伝えしました。
自分を愛する、という壮大なテーマからのつながりです。
壮大すぎて、収拾がつかなくなってますが笑
とはいえ、自分を愛することが大切であることは、いろんなところで言われることですよね。
私のこのブログでも、いつも結局はそこに行き着きます。
その「自分を愛する」ことのベースになるのは、「いま、ここにいる自分」を受け入れ、愛することです。
ここに何がしかの条件付けをしたり、誰かと比較したりしようとすると、しんどいものです。
どんな自分であったとしても。
「いま、ここ」にいる自分を受け入れることは、自分を愛することの最も大切で、ベースになる部分です。
さて、「いま、ここ」にいる自分を愛するということは、その自分をつくってきた、いままでの自分も愛することでもあります。
過去の自分を、愛する。
そのためには、過去の未完了な感情を解消することが必要になる、というのが昨日のテーマでした。
そうすることで、
「そりゃあ、いま振り返って考えれば、バカだったかもしれないし、間違った判断をしたかもしれない。でも、あのときは、あれが精一杯だったし、そうするほかなかったんだろうな」
といった感じで、感情的に過去の自分を理解し、許していくことができるようになるからです。
過去の自分を見る目が変われば、いまの自分の扱い方も変わっていきます。
昨日の記事では、そんなテーマをお伝えしました。
2.いまの自分の基準で、過去の自分を責めない
昨日のテーマを、表現を変えると、
「いまの自分の基準で、過去の自分を責めない」
となるでしょうか。
自分という存在は、24時間365日、ずっと一緒にいる存在です。
それだけに、自分の変化には気づきづらいものだったりします。
だから、いまの自分は、過去からずっと変わっていないような感覚も、普通にあったりします。
でも、考えてみれば、日々私たちはいろんな経験をして、成長していきます。
今日と昨日の自分は違う自分ですし、明日になれば、また変わっていくのでしょう。
そう考えると、「いまの自分の基準」をもとに、過去の自分を裁いたり、評価したりするのは、あまりフェアじゃないですよね。
まして、「あのときの自分は、間違っていた」と、過去の自分を責めたりするのも、ちょっとヒドイ気がしますよね。
たとえるなら、プロのサッカー選手が、高校時代の自分のプレーを見て、
「全然ダメだ、もっとここはこうプレーしなきゃダメだ」
みたいにダメ出しをしているような感じでしょうか。
いや、そりゃあ、プロの目から見たらそうかもしれませんが、そのとき精一杯やっていたのでしょうから、責めてもしょうがないですよね。
こうたとえると、「そりゃ、おかしいよ」となりますが、それに似たようなダメ出しを、私たちは自分自身にしてしまっているのかもしれません。
3.がんばれなかったのだとしても
こうした話をすると、もしかしたらこう思われるかもしれません。
「いや、頑張ってたなら、それを認めてあげられるかもしれないけれど、そのときの自分はサボってたし、頑張ってなかったんだ」
だから、過去の自分を認めてあげられないし、責めてしまう。
これ、非常によくある話だと思います。
自分の求める基準に達していないから、認められない。
別に、先ほどのたとえのスポーツとかの話だけではなく、たとえば対人関係や、パートナーシップでも、同じように感じてしまうことがあるものです。
自分が至らなかったから、後輩が会社を辞めてしまった。
彼女に対して真剣になれなかったから、別れることになってしまった。
もし、そのようなことを感じていたとしても、まったく責めるには値しないんですよね。
「そのときの自分には、そうするほかなかった」、というだけだと思うのです。
がんばれなかったのは、それなりの理由があったんです。
自分のことで、手一杯だったのかもしれない。
それとも、何か別のことに労力が割かれていて、それ以上やれなかったのかもしれない。
そうするほかなかった、としか言いようがないのでしょう。
がんばれなかったこと、真剣になれなかったことがあったとしても。
その自分は、まったく責めるにはあたらないのです。
もちろん、「がんばらなくてもいい」と言いたいわけではありません。
がんばりたいのであれば、これからがんばればいい。
けれども、過去にできなかったことを、自分が責めることはないと思うのです。
それが、過去の自分を許すことであり、愛することにつながるのです。
今日は、いまの自分の基準で、過去の自分を責めないで、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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