大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

「問題」とは、本来の自分に戻るために自分が起こしているもの

「問題」とは、本来の自分に戻るためのもの。

そして、自分自身が起こしているもの、という見方についてお伝えします。

1.問題とは、本来の自分に戻るためのもの

昨日の記事で、「問題」とは自分の可能性を広げてくれるもの、というテーマをお伝えしました。

自分の可能性を縛る「呪い」と、その可能性を広げる「問題」について。 - 大嵜直人のブログ

今日はそれに引き続いて、「問題」についてもう少し深めてみたいと思います。

カウンセリングのなかでも、多くの「問題」がテーマに出てきます。

パートナーシップの問題であったり。

お金の問題であったり。

仕事の上での問題であったり。

あるいは、親との関係、子育ての問題であったり。

そうしたさまざまな問題は、まったく違っているように見えて、一つの共通点があります。

それは、「問題とは、その人が本来の自分に戻るために必要なもの」という視点です。

「問題が必要」だなんて、イヤな見方に聞こえるかもしれません。

できることなら、私も問題はご遠慮願いたいものですが、そうはいかないものです、はい笑

「問題」は、その人本来の自分と深い関係がある。

それは、何を「問題」と感じるかは、その人の根幹にかかわる部分といえるからです。

人は、自分にとって大切なものにしか、エネルギーを割きません。

自分にとって、どうでもいいことで、頭を悩ませたりはしないわけです。

いつもと同じ例で恐縮ですが、おそらくこれを読んでいるほとんどの人は、中日ドラゴンズが弱いことで悩まないと思います。

しかし、私にとっては、もう大問題なわけです。

交流戦もまだ終わっていないのに、借金16とは…いや、、やめておきましょう泣

パートナーシップにせよ、仕事のことにせよ、お金のことにせよ、親との関係にせよ。

人は、大切なことでしか、悩みません。

言い換えると、その人が悩んでいる「問題」は、間違いなくその人の才能や魅力を指示してくれるといえます。

2.「問題」は未消化の感情を感じるためのもの

人は、大切なことでしか悩まない。

そして「問題」とは、その人が本来の自分に戻るためのもの。

その見方を採用するならば、本来の自分から大きくズレるほどに、「問題」も大きくなり、また起きやすくなるといえます。

本来、周りの人をつなげて、居場所やチームをつくることができる人なのに、誰の力も借りずに一人でがんばってきた。

本来、愛されキャラで、誰からも愛を与えられる人が、与えることばかりをしようとしていた。

そんな風に、本来の自分からズレた分だけ、しんどくもなりますし、「問題」が起きやすくなります。

では、なぜそんなに本来の自分からズレてしまうのでしょうか?

その多くは、過去の傷ついた経験が原因です。

何らかの傷や痛みにより、感じたくない感情があり、それを抑えるために、本来の自分とは異なる自分に変えてしまうわけです。

人とつながりたいのに、信頼していた友人から裏切られたり、あるいはパートナーに浮気をされたりしてしまった。

そんな経験があったら、もう二度とそんな想いをしたくないと、誰でも思いますよね。

だから、もう誰かを信じたりしないようにしようと、感情を抑圧して、本来の自分から離れていったりするのです。

多くの「問題」は、そうした未消化の感情を解放するために起きるもの、ともいえます。

実際に、私自身も「問題」に出会ったとき、それまで封印していた感情を感じた(感じさせられた)ことがありました。

そんなことでも起こらないと、感じることができなかった、といえるのかもしれません。

そして、感情を解放することは、大きな癒しです。

そう考えると、「問題」が起きているということは、癒しへの道半ばにいる、ともいえるのでしょう。

3.「自分がその問題を起こした」

そのように考えていくと、「問題」への見方が少し変わってきます。

ただ単にイヤなもの、できればご遠慮願いたいもの、という存在から、自分にとって必要なものである、という見方へ。

まあ、それでもイヤなものはイヤなんですけれどね笑

しかし「問題」について、そのように見ていくと、非常に大きな恩恵を受けとることができます。

それは、自分がその「問題」を必要として、自分がその「問題」を引き起こした、という見方です。

「すべての問題は自作自演」という金言があります。

「問題」を「問題」としているのは、誰でもない自分自身である、という見方です。

中日ドラゴンズが弱くても、何の問題もない人もいます。

同じ事象を見ても、それを「問題だ!」という人もいれば、「ふーん」と何の興味も示さない人がいます。

それを「問題」にしているのは、自分自身である、と。

それは、自分が悪いとか、自己否定をするための見方ではありません。

自分がその「問題」を引き起こしたのであれば、自分でその「問題」を解決することもできるはずです。

そう見ることができると、自分には何ができるのか、自分にできることをしていく、という自分軸の見方をすることができるようになります。

それは、とても大きな恩恵といえます。

そうとらえることで、自分自身でその「問題」を解決していくことができるのですから。

そして、その「問題」の先には、本来の自分自身が待っているのでしょう。

それは、どんな自分なのでしょうね。

それを考えてみるのも、「問題」に対するとても有効なアプローチの一つです。

今日は「問題」とは何か?というテーマについて、お伝えしました。

今日も、ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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