「問題」を通じて出逢うのは、自分自身の本質であり、その価値や才能、魅力といったものです。
それは新しいものではなくて、ずっと自分が持っていたものでもあります。
1.痛みや苦しみが教えてくれるもの
昨日の記事では、痛みや苦しみが教えてくれるもの、というテーマでお伝えしました。
痛みや苦しみは、「そこを治しなさい」というサイン。 - 大嵜直人のブログ
痛みというのは、私たちにとって重要なサインです。
身体のどこかに痛みがあるとき、「そこに異常があるから、治しなさい」ということを教えてくれています。
それを無視してしまうと、もっとひどいことになったりしますよね。
歯痛でも、頭痛でも、腰痛でも、あとは腹痛は別の意味でひどいことになります笑
心の内面においても、また同じです。
何か痛みや苦しみを感じるとき、そこには癒すべき何かがあると見ることができます。
心の世界で「癒し」とは、ものごとの見方や考え方、価値観や観念といったものが、ポジティブに変わることを指します。
まさにその「癒し」が起こるタイミングですよ、と教えてくれるのが、痛みだったりします。
心が苦しいとき、痛みを感じるとき。
それ自体は、とても辛いものです。
しかし、その痛みの意味を考えると、決してネガティブなことばかりではありません。
ある意味で、それは「癒し」が起こり、新しい自分と出逢うことのできるサインでもあるからです。
2.「問題」は新しい自分に出逢うチャンス
さて、こうした痛みや苦しみは、私たちが生きる中で出くわす「問題」がもたらすことが多いものです。
家族やパートナーシップの問題。
仕事やキャリアの問題。
お金や健康の問題。
さまざまな「問題」に、私たちは生きていれば出くわします。
苦しかったり、心が痛かったり。
その痛みや苦しみは、どうにも「いまの」自分のものの考え方、価値観と相反するからこそ、もたらされます。
親しい人が、この世を去ってしまった。
愛する人が、自分に嘘をついた。
大切な父と母が、不仲だった。
愛したいはずの母親が、憎くて仕方ない。
自分の身体が、思うようにならない。
そうしたことが、受け入れられないからこそ、私たちは苦しみ、痛みを感じます。
しかし、冒頭のお話のとおり、それは私たちのものの見方、価値観が揺さぶられ、変化していく「癒し」のタイミングだと見ることができます。
痛みや苦しみは、それを教えてくれます。
「いまのままでは、いられないんですよ」
そして、「癒し」が起こるとは、新しい自分に出逢うということでもあります。
「問題」とは、新しい自分に出逢うチャンスです。
3.それは新しいけれど、別人ではない自分
「問題」は、新しい自分に出逢うチャンス。
けれど、それは全く別人だとか、変身するというわけではありません。
ある日突然、スーパーマンのように変身するわけではないんですよね。
「問題」を通じて出逢うのは、新しいけれど、別人ではない自分です。
もっと言うならば、より自分自身の本質に、近づいた自分と言えるでしょうか。
ですから、私はカウンセリングでさまざまな「問題」のお話を伺うとき、
「この方の本質は、なんだろう」
「どんな価値や魅力が、あるんだろう」
「その問題を通じて教えてくれる、この方の才能はなんだろう」
という視点で見るようにしています。
だって、その「問題」を通じて出逢う、新しい自分。
その新しい自分の素晴らしさや、美しさ、あるいはその才能を知っていたら、なんかその「問題」も、なんとかなる気がしません?
これこれ、こういう「問題」があるから…という原因追及も、時には大事なのでしょう。
頭で納得した方が、分かりやすいということも、あるのでしょう。
けれども、「あぁ、自分にはこんなステキなところがあるから、きっと大丈夫だ」と思えたら、どんな「問題」も乗り越えていける気がしませんか?
なんか、こう書くと、「はい、そうです!」と言わせたいような、問いかけになってしまいました笑
けれど、実際そうなんですよね。
私たちが生きる中で、「問題」が尽きることは、きっとないんだと思います。
何かに悩むし、苦しむし。
けれど、それがどんな風に形を変えたとしても。
「自分には、こんな素晴らしい価値や才能があるから、きっと大丈夫」と思えたら、どんな「問題」も、「問題」ではなくなると思うのです。
でも、そうした価値や才能、魅力って、その人が急に身につけたものでも何でもなくて。
ずーっと、持っていたものだったりするんです。
ずーっと、それを与えてきたものだったりするんです。
周りの人は気づいていても、その人自身だけが、気づいていないというか。
誰でも、自分のことは、自分が一番分からないものですから。
だから、私はカウンセリングのなかで、勝ちや魅力、才能をお伝えしていきます。
今日は、「問題」を通じて出逢うのは、自分の本質的な価値や才能、魅力、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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