如月のはじめ。
いつものように、熱田神宮に参拝を。
明日は節分、そして明後日には立春と、季節の変わり目の時期。
だからというわけではないのでしょうけれども、今日ははっきりと寒さが緩んだ朝でした。
昨日まで凍っていた車のフロントガラスも、今日は何ともなく。
朝の冷え込みもまた、ぼんやりとしたものでした。
「春霞」という言葉があるように、どこかぼんやりしたのが、春ともいえます。
凛とした厳しい寒さの冬から、ゆるやかな輪郭の春へ。
移り変わりの季節のようです。
正門から望む、静かな境内。
慌ただしい日常の喧噪を忘れる時間です。
ざっ、ざっ、と玉砂利を踏む音が、心地よく。
上知我麻神社の前の太郎庵椿が、一つ咲いていました。
また、今年もこの椿の花を拝むことができました。
どこか、微笑んでいるような。
そんな感じを受けました。
薄い桃色もまた、春の訪れを予感させるようです。
見上げれば、一筋の飛行機雲。
まっすぐに、歩きなさい。
そんなことを、教えられているような。
その空を見上げながら、参道を歩き、手を合わせてきました。
なんでもない時間。
けれども、何ものにも代え難い時間。
そんな時間が、そこにありました。
今日ここに来れた御礼と、そしてこれからのことを想いながら。
いよいよ、春がやってくるようです。