早いもので、もう今年も「秋分」を迎えました。
太陽が真東から昇り、真西に沈むとき。
昼と夜の長さが、同じになる時候。
この「秋分」を過ぎると、だんだんと夜の長さが増していき、「秋の夕暮れはつるべ落とし」の言葉のとおりになっていくのでしょう。
とはいえ、今年はまだまだ暑い日が続いています。
私の住んでいる東海地方でも、30度を超える日が多く、まだエアコンのお世話になっています。
七十二侯では「雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)」と、夏の間よく見られた雷が次第におさまっていくころとされます。
しかし、ちょうど昨日も夜半過ぎから雷雨があったように、まだ雷さまは元気なようです。
秋雨というと、しとしとと降るイメージがあるのですが、夏の夕立のような雷雨は、どこかこの時期とはそぐわず、風情がないように感じます。
それもまた、私の勝手な思い込みなのかもしれませんけれども。
ただそれでも、この「秋分」の時期というのは、心地よいものです。
昼と夜が同じ長さの「秋分」。
二項対立が、バランスを保っている時期。
そのうちの夜が、これから少しずつ長くなっていく時期。
それは、熱したやかんのお湯が冷めるように、実に自然な流れのようです。
だからでしょうか。
この時期は、ほんとうに心地がいいものです。
日に日に澄んでいく、秋の空もしかり。
実りを迎える、多くの食材もしかり。
心地よい季節がまたやってきたことを、存分に味わいたいものです。
ぜひ、この季節のなかの心地よさを、探してみてはいかがでしょうか。
私も、ウォーキングをしがてら、秋の心地よさをさがしていきたいと思います。