週間天気予報を見ていると、曇りか雨のマークがずっと続いているようです。
梅雨明けは、まだまだ遠いようです。
そんな日が続くので、外に出るタイミングを図りながら、空模様とにらめっこをしています。
気温も上がってきましたが、やはり外に出て歩くことは、じめじめした中でも心を落ち着かせてくれるようです。
少しずつ雲が流れていくのを見て、えいっと外に出て、ランニングと散歩の間の子のような歩調で、歩き始めます。
夏らしい、極彩色の花。どこか、南国にいるような。
シンプルな白い色も夏にはよく似合いますが、このような濃密な色もまた似合うのが、夏の不思議さです。
まとわりつくような湿気と、生暖かい風は、否が応でも全身の汗腺を開いてくれます。
すでにシャワーを浴びたくなりますが、ガマンガマンと歩みを進めます。
出かける前は暑くて面倒だったのですが、出かけてしまえば楽しいものです。
始めるまでは億劫ですが、始まってしまうと楽しくなるのは、何でも同じようで。
いつものコースからは離れて、少し違うコースを歩いてみようと思い立ちます。
少し離れた場所にある、大きめの公園を目指します。
歩いているうちに、空の雲はどんどん切れていき、青空が見えるほどになってきました。
同時に、強い日差しに体感気温は一気に上がり、真夏のような感覚になります。
公園に着くころには、ずいぶんと晴れていました。
ここのところ、見ていなかった空の色と、雲の形と。
久しぶりの、青空。
公園の小高い丘に登って、しばしその空を眺めていました。
びっくりするくらいのスピードで流れていく雲と、変わりゆく空の色。
しばらくすると、真夏の空の、あの色を思い出させる色を眺めることができました。
この色の空が見えたら、梅雨明けも近いのかもしれません。
曇りの日は、曇りの日の。
雨の日は、雨の日の、美しさと楽しみがあります。
それはそうなのですが、やはりこの青空の色は格別なようです。
どうして、この色になったのか。
そして、どうして夏になるとこの色になるのか。
不思議なものです。
何気なく広がる、青空。
思ったよりも、すごい奇跡を、いつも眺めているのかもしれない。
そんなことを想う、梅雨明け間近の午後でした。