大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

大暑の終わり、寂しさやせつなさもまた、生きる理由として。

「まさに盛夏」という天気が続きますね。

私の住んでいる名古屋でも、今週は連日37度や38度といった最高気温になる日が続いておりました。

七十二候では「大雨時行(たいうときどきふる)」ですが、雨が降る日もなく、カラカラに乾いていた一週間でした。

盛夏というよりは、炎暑、酷暑といった表現の方が近いのかもしれません。

日中に屋外に出ると、ほんとうに体力を奪われるというか、身体の芯から疲れるというか…そんな感じがします。

ちょうど今日は、市のスポーツセンターに身体を動かしに行っていました。

そのスポーツセンターまで徒歩10分くらいなので、歩いて行ったのですが、なんだかスポーツセンターでのトレーニングの時間よりも、徒歩の往復の時間の方が疲れました笑

 

それでも、夏の青空を見上げていると、なんだか心が落ち着くんですよね。

夏が、きた。

それだけで、心が躍るような。

そんな感覚が、あるんですよね。

もちろん、夏はイベントごとが多いものです。

海やプール、キャンプといった屋外の活動や、花火大会、夏祭り、あるいはお盆や帰省でなかなか会えない人に会えたり。

ただ考えてみれば、冬だって、イベントはたくさんあるのは同じなんですよね。

でも、夏は、何か違う。

それが訪れる喜びのなかに、それが過ぎゆく寂しさを内包しているからでしょうか。

 

すべてのものは、過ぎゆくこと、移ろいゆくことからは、逃れられない。

それが、どんなに自分が好きなものであっても、どんなに愛したものであっても。

夏は、特にそれが強く感じられる季節なのかもしれません。

冬は、どちらかというと、その変化がポジティブに感じられるんですよね。

だって、みんな春が訪れるの、好きですもんね笑

寒いよりも、暖かい方がいいですから。

でも、夏は違う。

どうしても、それが失われていくことの方に、意識が向いてしまうのは、私だけでしょうか。

寂しさというか、せつなさというか…

それは決してネガティブなものではなく、人が生きる理由そのもののような気もするのです。

 

もう数日もすると、暦の上では秋になります。

立秋。

そして、お盆が過ぎて、ツクツクボウシが鳴きはじめたら、もうダメですね…

せつなさ満開、といった感じになります。

この猛暑の日々が、早く終わってくれた方が、身体にとってはいいのでしょうけれども笑

それでも。

二度とは戻ってこない、この夏の日々を、この青空を、味わい尽くしたいな、と思うのです。

暑さもいまが盛りです。

これをお読みのあなたさまも、どうぞご自愛くださいませ。