自分に対してのイメージや観念がずれていると、自分の「才能」を抑えつけて制限してしまうことになります。
可能性を制限する観念を解くのは容易ではありませんが、時に起こる「問題」がその役割を果たすことがあります。
1.「才能」と「平和の天使」のお話
先日の記事では、「才能」というテーマでお伝えしました。
執着するものほど、与えられる「才能」を持っているもの。 - 大嵜直人のブログ
どうしても、執着してしまうもの。
諦められないもの。
そうしたものにほど、人は大きな「才能」を持っているもの、というテーマでした。
一般的な感覚とは違うかもしれません。
だって、どうしても手に入らないものにこそ、自分の才能があるとは、なかなか思えないものです。
このテーマでよく例えとして出るのが、「平和の天使はどこに生まれるか?」というお話です。
自分の周りを平和にできる力を持つ天使が、いたとして。
その天使がこの世に生まれてくる場所を選ぶとき、果たしてどんな場所を選ぶのでしょうか、という問いかけです。
平和で誰もが笑顔の家庭でしょうか。
それとも、争いの絶えない環境でしょうか。
もちろん、正解があるわけでもない仮定のお話ではありますが、後者ではないでしょうか。
「私には、無いんだ…」と思っているものほど、実は自分が与えられる偉大なものと見ることができる、というのが先日の記事の見方でした。
2.自分の可能性を縛る「呪い」
さて、ではそうした「才能」が、なぜ発揮されないことが起こってしまうのか。
自分に対して何がしかの制限をかけているから、というのが一つの見方です。
この時分に対してかけてしまう制限は、「呪い」とも言い換えられます。
多くの場合、その「呪い」とは、「○○してはいけない」という禁止表現であったり、「私はできない」というネガティブな言葉を含んでいるものです。
そうした言葉というのは、私たちのマインド、ひいては行動に、実に大きな影響を与えます。
そして、なぜそうした「呪い」、あるいは制限をかけてしまうのかといえば、やはり自分に対してのイメージによる部分が大きいものです。
「私はこういう人間だ」という観念は、私たちを安心させてくれるものですが、それは同時に自分自身を縛るものにもなります。
「私は地味な人間だ。だから、派手な服を着てはいけない」とか、
「私にはそんなに価値はない。だから、愛されるにはふさわしくない」とか。
そうした観念の善し悪しは別として、やはりそれは自分自身の可能性を制限してしまうことになります。
では、なぜそういった観念を抱くようになったのかというと、多くはそれまでの経験からだったり、周りの人の影響からだったりします。
親から言われたことだったり、遊んでいた友だちから言われたことだったり、あるいは住んでいる地域の風習や習慣、みたいなこともあるのでしょう。
「才能」というものを考えるとき、自分自身の可能性を制限してしまうのは、そうした意味での「呪い」だったりします。
3.「問題」が起こるのは、「呪い」を解くため
「才能」を抑えつけてしまうものの一つは、「呪い」である。
では、どうしたらそういった「呪い」を解いていくことができるのでしょうか。
自分自身のイメージであったり、さまざまな観念というのは、無意識に持っているものですから、なかなかそれを払しょくするというのは、難しいものです。
しかし、そうした観念、あるいは「呪い」が、解けるタイミングがあります。
それは、私たちが「問題」に出会ったときです。
私たちは、生きる中でさまざまな「問題」に出会います。
お金の問題に悩む人もいるのでしょう。
仕事の上司ととの関係で、問題を抱えることもあるのでしょう。
あるいは、パートナーシップで問題を抱えることもあるのでしょう。
そうした「問題」はどれもイヤなものですが、それは同時に私たちの可能性を広げてくれるものと見ることもできます。
言ってみれば、それを「問題」と感じるのは、いまの自分では解決できないからです。
そうした「問題」と向き合っていくと、私たちは自分自身の可能性を広げ、そして自分にかけてしまった「呪い」を解くこともできるようになります。
「問題とは、本来の自分に戻るために起きるもの」
そんな金言もあるくらいです。
できれば、大きな「問題」とはご遠慮願いたいものですが笑
それでも、私たちが生きる中で出会う「問題」とは、私たちが自分にかけてしまった「呪い」を解くために起きているといえます。
その先には、自分自身のかけがえのない「才能」が待っているものです。
今日は、自分の「才能」を封じ込めてしまう「呪い」と、それを解くために「問題」があるという視点でお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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