大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

儚くも美しいこの世界は、もともと一つだったから。

昨日の十五夜はいかがでしたでしょうか。

秋の澄んだ夜空にぽっかりと浮かんだ十三夜月が見えましたでしょうか。それとも、ほのかに明るく雲居に隠れていましたでしょうか。それとも雨に曇る空をぼんやりと照らしていましたでしょうか。

今日は満月の一歩手前の小望月、こもちづき。

昨日の言の葉のように不完全な美しさを見上げてみるのもいいですね。

やはり季節のめぐりは儚くも美しいものです。

今夜は、そんな世界は美しいというテーマでどうぞ。


 

たくさんの人の心に

「もののあはれ」の趣を

与えてくれた桜も、

淡い吹雪と散り季節は巡っていく。

昔から葉桜が好きだった。

一つの春の終わりと、

新しい次の春への芽吹き。

終わりと始まりが出会う時間。

今日も世界は美しい。

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2017.4.22


 

世界は美しい。

そんな当たり前のことに気づくのに、私はずいぶんと時間がかかった気がします。

けれど、世界は美しいのです。

 

満開の桜も

わずかに芽吹いたつぼみの桜も

そして葉桜も

 

まんまるの満月も

少しだけ不完全な小望月も

同じように不完全な十六夜の月も

目には見えない新月も

 

朽ちゆく蝉の死骸も

インスタ映えするスイーツも

履きつぶしてきた靴たちも

 

街角の雑踏も

書きこんだ手帳の走り書きも

キンモクセイから漂う甘い香りも

 

千歳の縁を誓い合った愛情も

圧し潰されそうな別離の悲しみも

明鏡止水のような心の静寂も

 

みなそれぞれに、美しいのです。

それは、すべてがもともと一つであったものの発露だからかもしれません。

こう書くとあやしさ満点になってしまうのですが、ものごとのつながりを感じる「運命思考」第1位の私にとっては、リアリティをもって感じられるのです。

・・・そうですか、信じられませんか…でも逆に全34資質のうち、「司令性」最下位の私にとっては、主導権を握ることや対決は解決の一歩目という考えは全くリアリティがないのです。なので世界の見方の一つ、くらいで聞いて頂ければ幸いです。

 

もしよろしければ、お帰りの際には夜空を見上げてみてください。

こんな魔法の言葉を呟きながら。

「今日も、世界は美しい。」

あ、周りに人がいないか確認してくださいね。

先日の私のように、あやしい人を見る目線を頂いてしまいますので・・・

どうぞ、ごゆっくりお過ごしください。