大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

不完全なままでいいから、まずは跳ぶこと。

さて今日は十五夜です。中秋の名月ですね。

十五夜というと満月を思い浮かべますが、今日は満月ではなく明後日の金曜日が満月です。十五夜というのは旧暦8月15日のことを指すそうで、暦のめぐりで必ずしも満月にはならないそうです。

満月の二日前というと、今日の月は「十三夜月」。古来より満月に次いで美しいとされ、月見の宴などが催されるのも十三夜月が多かったそうです。今日はそんな綺麗な十三夜月を今日ながめ、明日は小望月。そして明後日の満月と、なんだかたくさん秋の月見を楽しめそうですね。

さて満月でない今日のお月さまに寄せて、不完全さというテーマを。


 

昨日に引き続きストレングスファインダーネタ。

私が34資質の全ての順位を出してみて、「あ、やっぱり・・・」と降参したが、第6位「最上志向」。その名の通り、平均的ではなく最上のものを、単なる強みではなく最高のものを求める資質。プロフェッショナルの流儀を見て、ワクワクするのもそれなのかな。

そう書くと素晴らしいんだけど、どの資質も短所になり得て、最上のものでないと納得しない、中途半端や発展途上が嫌いなので、なかなか動くまでに時間がかかる・・・といった特徴になることがある。

私にとってものすごくあるあるで、やらなきゃわからないことって世の中にたくさんあって、動くことが大切ってこともよくあると思うんだけど、最初から最高を求めちゃう。初手から長考してしまう感じ。それ駒動いてないじゃん!

なので、最近は「不完全なままでいい」、「未熟であることが大切」ということを呟きながら動くようにしている。

ということで、訓練のためにこの文も推敲なしでほいっと投稿してみよう。

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2017.8.24


 

ストレングスファインダーについては、こちらをどうぞ。

ストレングスファインダー! - 大嵜 直人のブログ

才能をdis-coverして、自分の人生をデザイン!

ストレングスファインダーは書籍に付与されているコードを入力してWeb上の診断テストを受けることで、34種類に分類された資質の中で自分のTOP5を教えてくれます。さらにアップグレードすることで、6位以下の資質の順位を全て見ることができます。TOP5の資質にフォーカスすることが基本になるのですが、6位以下の資質を見ることで更にその人の資質への理解が深まることがあります。

私の資質TOP5は、上から

運命思考、ポジティブ、収集心、学習欲、適応性

なのですが、6位から10位までの資質は

最上志向、アレンジ、内省、社交性、親密性

になります。TOP5のみより、少しイメージが広がりますよね。

ちなみにワースト5の資質は、

目標思考、原点思考、競争性、回復志向、指令性

になります。はい、このあたりは自分でも自覚がありますね。

 

今日のテーマの中の「最上志向」。

TOPの中でもTOP of the TOPを目指す資質です。その強みを活かして、個人でも属する集団でも、どんな山よりエベレストの頂を目指す。そんな資質です。

さて資質には必ず光の面(「バルコニー」と呼びます、光の降り注ぐ開かれた場所のイメージでしょうか)と影の面(「ベースメント」、地下室の意味で、暗くてじめじめしたイメージですね)があります。例えば人間関係構築力のグループの資質を上位に持っている方の悩みの種は、人間関係に関するものになるように。

「最上志向」も同じで、最高のものを目指すがゆえに用意周到になりすぎたり、目標の高さに辟易して逆に登る気力が湧かなくなったり、高い山を登るためのイメージトレーニングのような思考ばかりで一歩も歩みだせなかったり。若干異なるかもしれませんが、「完璧主義者の部屋は汚い」というようなことに似ていますね。完璧な綺麗さや掃除を求めるがゆえに、なかなか重い腰が上がらない。そんなイメージです。

私の場合はブログが書きたいと感じてから、こうして実行に移して形にするまでに半年かかりました。そのおかげでいろいろ言の葉を書き溜められたというのもありますが・・・

逆に「活発性」の資質をお持ちの方は、本人がいいと感じたり、影響を受けたアイデアに対しては、軽々と実行に移します。その代わりに、三日坊主になりがちです。ストレングスファインダーに限らず、人の資質というのは本当に面白いですね。

 

よく言われることですが、現実を動かすのは行動です。頭の中の思考でどれだけシミュレーションを重ねても、一歩目を動かなければ現実は変わらないですし、駒を動かさなければ盤面は変わりません。その行動を支えるのは、思考ではなくて感情だと思うのですが、そのお話しはまた別の機会に。

さて私は「最上志向」のベースメントがネックでなかなか行動に移せないタチですが、そのほかにも行動できない理由は考えられますね。

失敗する怖れ

いまの不完全な自分への嫌悪

未来の自分への不信感

このあたりがあると、一歩目を踏み出すのが怖くなりますね。

けれど私たちが生きる上で、進路の信号が「オールグリーン」になって、どうぞお進みください、というような状況はまず存在しないのではないでしょうか。

考えれば考えるほど、今はまだ準備不足で、未熟で、不完全で、失敗する理由ばかりが浮かんでくるのかもしれません。それでも、そのままでいいのです。

不完全なままで、いい。

未熟なままで、いい。

スキーのジャンプ競技では、グリーンランプが灯った瞬間から30秒以内にスタートしなければ失格になります。

無風だろうが向かい風だろうが追い風だろうが、まずは跳ぶこと。

もしも停滞感を感じたとしたら、それが人生を大きく動かす一つの秘訣なのかもしれません。

 

不完全なまま、明日は何を動かしましょうか。

どうぞ、ごゆっくりお過ごしください。