大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

なぜ、彼のSNSに不安を探しに行ってしまうのだろう。

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好きな人のSNSって、気になりますよね。

見たら見たで憶測で傷つくし、見なくてもどこか不安になってしまうものです。

けれどそれは、それくらい人のことを好きになれる、という愛情深さの表れでもあると思うのです。

そして、不安でいることをもし「選んでいる」としたら、なぜだろう、という視点をお伝えします。

オンラインカウンセリング無料相談・ココロノマルシェに寄せられたご相談に、回答させていただきます。

【SNSに不安を探しに行ってしまう】

何度も会っている好きな人がいるのですが、偶然知ってしまった彼のSNSを見に行ってしまいます。

相互フォローではないので一方的に情報収集しているという意識と少しの罪悪感があり、何より会ってない時間の動向をチェックして怪しいところに不安(女と遊んでるのか、忙しいは嘘なのか、等)を覚えては勝手に傷つくというのがやめたくて、最近は意識的に見ないようにしています。

見たいなら見てもいいじゃんと思っていましたが、見たいというより自分の中の不安を確信しにいきたいように感じています。

見たら憶測で傷つく、見なくても不安になってしまう自分、どうしたらいいでしょうか。

父が離婚していなくなってから、男の人はいつかいなくなる、男の人がいないと幸せじゃないといった思い込みがあることに昨年気付きました。

幸せになる自分が想像出来ないから彼を悪人にして不安という場所にいるのが安心なのでしょうか…。

(ぴ さん)

ぴさん、ご相談いただきまして、ありがとうございます。

文筆家・心理カウンセラーの大嵜直人が、回答させていただきますね。


ぴさんは、好きな人がいらっしゃるのですね。

好きな人がいるのは素晴らしいことですが、好きな人のことは気になって仕方ないし、可愛さ余って…になるのも、人情ですよね。

そういったときに、SNSは便利な分、見なくてもいいことも目に入ってきたりするものです。

>見たら憶測で傷つく、見なくても不安になってしまう自分、どうしたらいいでしょうか。

見なかったら何をしているのだろうと不安になるし、見たら見たで傷ついたり、モヤモヤしたり。

「前門の虎、後門の狼」ではないですが笑、SNSとの付き合い方は、ほんと難しいものです。

ぴさんのように、とても深い愛情をお持ちの方にとっては、特にそうなのかもしれませんね。

SNSを見に行ってしまうくらい、チェックしてしまうくらい、好きな人にフォーカスできるのですから、ぴさんはとっても愛情深い方だと私は思います。


 

さて、ご相談文を拝読していると、ぴさんはとても客観的にご自分のことを見ておられるように感じます。

SNSを意識的に遠ざけようとされたこと、
見たいなら見てもいいじゃんと自分を許そうとしたこと、
自分の中の不安を確認しようとしていると気づいたこと。

どれも素晴らしいと思います。

ぴさんはご自身の内面や、日々移り変わる気持ちや感情と、真摯に向き合っておられるように、私には感じられます。

そして、ご相談文の最後の、この部分ですよね。

>父が離婚していなくなってから、男の人はいつかいなくなる、男の人がいないと幸せじゃないといった思い込みがあることに昨年気付きました。

この気づきって、本当に素晴らしいです。

昨年気付かれたとのことですが、自分で向き合って気づかれたのでしょうか。

それとも、誰かに話を聞いてもらったりしながら、気づかれたのでしょうか。

いずれにしても、この気づきはすっごく大きくて、素晴らしいことだと思います。

こうした思い込みに気づくのは、誰だってイヤなものですし、時に痛みをともなうものです。

だからなおのこと、素晴らしいんです。

そして、こうした思い込みは、ある意味で「気付いたら終わり」です。

自覚できたら、持病と同じで、対処できるからです。

「あぁ、最近無理してるから、また腰痛が出てきたな」
「うわ、今日は朝から気圧が片頭痛が出そう、頭痛薬を持って出よう」
というように。

自分でそこまで気づけたぴさんですから、きっと大丈夫です。

ぜひぜひ、気づけたぴさんご自身を、褒めてあげてください。

よくやったね、すごいよ、と。


 

さて、なんだかご回答が終わりそうな雰囲気を醸してしまいましたが、まだまだ終わりません笑

ぴさんのご質問に、ちゃんと答えていきたいと思います。

>見たら憶測で傷つく、見なくても不安になってしまう自分、どうしたらいいでしょうか。

SNSを見ても、見なくても、どちらでも辛いし、モヤモヤする、ぴさん。

そんなぴさんが、なぜしんどいのかを、ぴさんご自身はこう考えておられるのですよね。

>幸せになる自分が想像出来ないから彼を悪人にして不安という場所にいるのが安心なのでしょうか…。

これまで書いてきたように、ぴさんはとても客観的に、ご自身のことを見ることができる資質をお持ちです。

だからというわけではありませんが、この見立ては、ある程度正しいのではないかと、私は思います。

だって、24時間365日、いつも一緒にいるのは、ぴさんご自身なのですから。

このご相談文を拝読しただけの私よりも、よくご存じだと思います。

ぴさんの見立てが正しいとしたら。

私は、「なぜ、そうしてしまうんだろう?」という疑問を、ぴさんと一緒に考えてみたいな、と思うのです。

 

「なぜ、ぴさんは幸せになるご自分が想像できなのだろう?」

誰だって、幸せになりたいと願うはずなのに。

「なぜ、彼を悪人にしておきたいのだろう?」

SNSを見に行ってしまうのを抑えられないくらい、好きな人のはずなのに。

「なぜ、不安という場所に、いようとするのだろう?」

誰だって、安心して、ほっとしていたいですよね。

みんなお金を払ってまで、温泉やリラクゼーションなんかに行ったりして、ほっとしているのに笑

なぜ、ぴさんはそうされるんだろう。

できれば、ぴさんと一緒に考えてみたいと思いますが、なかなかオンライン相談ですと、そういうわけにもいかないのが、心苦しいところです。


 

私がそれを想像したときに、思い浮かぶことがあります。

ただ、それはご相談文には書かれていないことですので、あくまで私の勝手な想像です。

まったく当てはまらないかもしれませんし、ぴさんの心の中の、とてもやわらかな部分に触れてしまうかもしれません。

もしご容赦いただけるのでしたら、お読みいただければ、幸いです。

 

ご相談文を拝読していて、私が感じるのは、ぴさんがとても大きな愛情を持っておられる方だということです。

それは、最初にもお書きしました。

覚えておられますか?スルーしちゃいました?笑

そんなぴさんが、「自分の幸せを想像しない」、「彼を悪人にしておく」、「不安なままでいる」ことをご自身が選んでいるとしたら、

「大切な人のために、そうしている」

としか、私には思えないのですよね。

 

ぴさんが、自分の幸せを想像せず、大好きな彼を悪人にしておき、嫌な不安な気持ちのままでいること。

それは、
「誰かへの愛を届けるため」
ではなかったのではないだろうか、というのが、私の勝手な想像です。

もしそうだとしたら、それは、誰なんでしょう。

ぴさんが自分の幸せを遠ざけることで、したかったこと。

ぴさんが彼を悪人にしておくことで、得たかったもの。

ぴさんが不安なままでいることで、分かりたかったもの。

そうすることで、とても傷ついていた、大切な人の気持ちを、理解したかったのかもしれないと、私は思うのです。

それは、とてもぴさんの近くで、とても傷ついていた人。

それは、誰だったのだろうと、私は思うのです。

 

あくまで一つの可能性としてですが、お母さんが、その人だった可能性はあるのかもしれません。

お父さんと離婚されたとのことですが、最近のことなのか、それともずっと昔のことだったのか。

そのときのお母さんは、どんな風に見えたのか。

そのお母さんを見て、ぴさんはどんなことを感じたのか。

もし、ぴさんにもう少しお話を伺えるのであれば、そんなことを伺ってみたいと私は思います。

とても、思い出すのもつらいことかもしれません。

思い出したくもないことかもしれません。

ただ、愛情深いぴさんが、ご自身を幸せにしないで、不安なままでいること。

それは、そうすることで大切な人の心の痛みに、寄り添おうとされていたのかもしれないな、と私は感じるのです。

もしそうだとしたら、そこには人としての愛情の深さと大きさ、そして偉大さを、私は感じます。

もちろん、それはお母さんではないかもしれません。

別の大切な方だったのかもしれませんし、この見方自体が、全然見当はずれなのかもしれません。

ぴさんが「それは、なんか違うなー」と感じられるようでしたら、違うのだと思います。

ご相談文に書いていないことですので、違うと感じたら聞き流してくださいね。


 

ただ、私がお伝えしたいことは、ぴさんは、とっても大きな愛情を持っておられる方だということです(三回目!)

SNSを見てしまうのも、
それで罪悪感を感じるのも、
見ないでおこうと思えるのも、
見ないと不安になってしまうのも、

大容量の愛情を持っておられるから、ではないでしょうか。

>見たら憶測で傷つく、見なくても不安になってしまう自分、どうしたらいいでしょうか。

見て憶測で傷つくのも、見なくて不安になってしまうのも。

それくらい、大きな愛情を持っているからだ!と、ぜひご自分を誇ってください(四回目笑)

それだけで、少し変わってくるものが、きっとあると思います。

それだけの愛情を持っておられるのですから、大丈夫です。

「これからどうやって、その大きな愛を彼に届けてあげようか?」、なんてことを考えてみても、いいのかもしれませんね。

ぴさんのこれからを、心より応援しております。

この度は、ご相談いただきまして、ありがとうございました。

文筆家・心理カウンセラー
大嵜 直人

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