大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

ネガティブな感情だけを感じないようにすることは、できない。

ある感情を感じないようにしていると、その他のポジティブな感情も感じづらくなります。

ネガティブな感情もまた、自分の大切な一部であり、それを感じることは自分を愛することの一部です。

1.自分の気持ちを無視した先には、何もない

先日は、自分の気持ちを無視した先には、何もない、というテーマでお伝えしました。

自分の気持ちを無視した先には、何もない。 - 大嵜直人のブログ

相手の言動を責めたくなるとき、というお話の流れからでした。

相手を責めたくなるときは、私たち自身の「正しさ」が揺らいでいるときです。

そして「正しさ」とは、自分の痛みや傷を隠すためのものでもあります。

言い換えると、相手を責めたくなるときというのは、自分の中の何らかの傷が反応しているときであり、それは癒しを進めるチャンスとも言えます。

相手を責めるよりも、自分の内面と向き合うチャンスといえます。

しかし、「相手を責めたくなっても、責めたらいけない」と、自分の気持ちを抑え込んでしまうのも、よくありません。

自分の気持ちを無視していると、いつしか自分が空っぽになってしまいます。

まずは、相手を責めたくなってしまう自分の気持ちを受け止め、しっかりと寄り添うこと。

それが、自分を癒していくプロセスの大切な一歩目です。

先日の記事では、そんなテーマをお伝えしました。

2.一つの感情だけを抑えることはできない

感情、というのは不思議なものです。

悲しい、嬉しい、楽しい、申し訳ない…さまざまな感情は、独立しているものではなく、結びついているものです。

それゆえに、一つの感情を感じないようにしていると、ほかの感情も感じづらくなります。

たとえば、親しい人を亡くしたりするなど、とても悲しいことがあったとして。

あまりにその悲しみが大きいと、その悲しさを感じることを避けようとしてしまうことがあります。

ただ、その悲しみを避けている状態では、その悲しみの反対にある楽しさや嬉しさといった、ポジティブな感情も感じづらくなります。

ある感情を抑えてしまった分、その反対の感情も感じづらくなってしまうのです。

これは、今日の冒頭でもお書きした、「相手を責めたくなる」という気持ちを抑え込んでしまうことでも、同じです。

「おかしいじゃないか」と、相手を責める怒りを抑えこんでしまうと、次第に無気力になってしまうように。

ポジティブな感情だけを選んで感じることは、できないんですよね。

3.ネガティブな感情を、否定しない

自分のなかのネガティブな感情を、否定しないこと。

それを、大切な感情の一つとして、受けとめてあげること。

悲しいなら、悲しいことを感じ尽くしてあげること。

寂しいなら、寂しさに浸る時間を取ってあげること。

それは、自分を愛する行為であり、癒しのプロセスの一部ともいえるのでしょう。

もちろん、誰でもネガティブな感情を感じるのは、イヤなものです。

また、それを感じるのに、時には勇気が要ることもあるのでしょう。

そんなときは、一人でそれを抱え込まなくてもいいんです。

誰かに話すことでもいいですし、カウンセラーを使ってもいいですし、一人でなんとかしようとしなくてもいいんです。

ネガティブな感情もまた、私たちの大切な感情の一部です。

それを感じてあげることは、自分を大切にすること、自分を愛することと同じなのです。

今日は、ネガティブな感情だけを感じないようにすることは、できない、というテーマでお伝えしました。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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