何年経っても、折に触れて思い出す言葉、というものがある。
心の琴線に触れたその言葉は、時間を越えて何度でもその人を励まし、勇気づけ、癒し、そして喜びを与える。
それは、
ある小説の一節かもしれないし、
ある舞台の中の一シーンの言葉かもしれないし、
ある漫画の一コマの中の台詞かもしれないし、
ある歌の一フレーズかもしれない。
人は18歳の頃に聴いた音楽を、ずっと聴き続けるという話を以前に書いたような気がするが、やはり思春期から18歳ごろまでの間に見聞きした言葉が、多いのかもしれない。
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私にとっては、CHAGE and ASKAの「HEART」の歌詞の一節が、そうだ。
Wiki先生に聞いてみるとリリースが1994年8月3日、「NATURAL」・「On Your Mark」とのトリプルA面シングルでの発売だったとのこと。
「シングル」という、令和の今となっては、もう化石のような8cmのCD。
自宅にあったCDプレイヤーが、シングルサイズのCDに対応していなくて、白いドーナツ型のアダプタを装着していたのを思い出す。
当時の私は14歳、まさに中二病真っ盛りのお年頃。
そんな年だからこそ、こころに刻まれたのかもしれない。
当時のCHAGE and ASKAといえば1991年にリリースしたシングル「SAY YES」が282万枚、1992年にはベストアルバム「SUPER BEST Ⅱ」が269万枚、1993年の「YAH YAH YAH」が241万枚のセールスを記録していた時代。
リリースするシングルがことごとくヒットを重ね、まさに「神がかっていた」ように思う。
そんな時代にリリースされた「HEART」に、私は心惹かれた。
前作「YAH YAH YAH」を思わせるような、アップテンポの爽快な曲調。
されど、私が惹かれたのは、その歌詞の繊細さなのかもしれない。
それは、CHAGE and ASKAの作品すべてに言えることではあるけれど。
歌い出しの切なさと、その世界観、唯一無二。
そして、このエントリーの冒頭に書いた「何年経っても、思い出す言葉」というのが、これに続いていく。
Bメロのフレーズが、たまらなく好きで。
なぜか?と説明しようと思うのだが、なかなか困難らしい。
「貨物船のように」、「言葉の船底」…この言葉の選び方が、神がかっている。
なぜ?と聞かれても、いや、いいんだよ…ことあるごとに、思い出してしまうんだよ…という答えしか出てこない。
そういうものなのだろう。
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ということで、今日はただCHAGE and ASKAの「HEART」が好きだ、という内容に終始してしまった。
折に触れて、思い出すような言葉。
そんな言葉を、私も書いてみたい。
「HEART」が収録されたアルバム、「Code Name.1」。
25年の時を経ても、まだ聴いている。
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