自分の容姿に自信が持てないのは、もしかしたら「美しさ」に対する意識が高い方なのかもしれません。
考え方を手放す方向で向き合ってもいいのですが、その美意識を使うことにフォーカスする方法もあります。
その美意識を使って、周りの人の魅力を見つけていくことは、自分に自信を与えてくれます。
オンラインカウンセリング無料相談・ココロノマルシェに寄せられたご相談に、回答させていただきます。
【素材がすべてと思ってしまう】
こんにちは。いつも拝見しております。
私は自分の容姿に自信がなく、女性は素材で全て決まると思ってしまうところがあります。
頭が小さくてスタイルが良く、顔が整っているなど土台が良くなければ可愛くはなれないと思ってしまいます。
そのため、恋愛的な好意を示されても「自分を選ぶこの人は相当趣味が悪いのではないか」と感じてしまい受け取れません。
もちろん、元の容姿に関係なくメイクや服装、雰囲気など見せ方を工夫して輝いている人もいるとわかっていますが、自分に関しては納得することができません。
自分自身は小顔で目がぱっちりしたアイドルのような容姿が理想で、理想が高すぎることも原因かもしれないです。
どうすればこのような考え方を手放し、少しでも幸せな方向に近づくことができるでしょうか。
よろしければご回答お願い致します。
(ナナ さん)
ナナさん、こんにちは。
いつもココロノマルシェをご覧いただきまして、ありがとうございます。
また今回はナナさんのご相談をお寄せいただき、重ねて御礼申しあげます。
文筆家・心理カウンセラーの大嵜直人が回答させていただきますね。
ナナさんは、ご自身の容姿に自信が持てないのですね。
そして、女性は素材ですべてが決まると思ってしまうので、その考え方を手放していきたい、と感じておられる。
ご相談文から感じることですが、ナナさんがご自身の内面に向き合われてきたことが、伺えます。
ココロノマルシェをいつもご覧になられているとのことですが、その他にも心理学や、いろんな学びをされてきたように感じます。
もしそうだとしたら、「自分を愛する」というフレーズも、ナナさんはたくさん聞いてこられたのかもしれません。
もしかしたら、いろんな試みやチャレンジを、これまでされてきたのではないでしょうか。
それでも、ご自身の容姿に自信が持てず、恋愛的な好意を示されても、受け取れない。
女性は生まれもった素材で、すべてが決まってしまうという考え方を、なかなか手放すことができない。
幸せな方向に近づけるように、高すぎる理想を緩めたい。
自分を、受け入れたい。
自分を、愛したい。
それなのに、なかなかできない。
ナナさんのご相談文からは、そんな葛藤と苦しさが伝わってきます。
ただ、その葛藤や苦しさというのは、ナナさんが少しでも幸せな方向に近づくために、ご自身を受け入れようとされているからこそ、起こるものだと思います。
私がいつも感じることですが、そうした苦しさを、ご相談文のように「言葉」にできるだけでも、素晴らしいことです。
客観的にご自身のことを見ることが、できておられるのですから。
自分が受け入れられない面や考え方を見ることは、誰でもイヤなものです。
なんとなく分かっていても、曖昧なままにしておいたり、フタをしておきたいものです。
けれど、ナナさんは、きちんとそこに向き合っておられる。
それは、ご相談文のように、明瞭に「言葉」にされていることからも、感じます。
自分には、こういう思いこみがある。
そう気づくことができた、ナナさんの素晴らしさを、まずは見てあげてくださいね。
「そうは言っても苦しいんだから、手放す方法を早く答えなさいよ!」と思われたでしょうか笑
ということで、ナナさんのご質問にお答えしていきたいと思います。
>どうすればこのような考え方を手放し、少しでも幸せな方向に近づくことができるでしょうか。
ナナさんが苦しいと感じる考え方を手放せる方法として、私はその考え方を才能としてとらえ、周りの人に与えることをご提案します。
いきなりだと、分かりづらいですよね、すいません笑
順を追って、お話ししていきますね。
まずは、ナナさんの考え方を、お悩みの原因としてとらえるよりも、ナナさんのかけがえのない才能としてとらえる見方をお伝えします。
ご相談文から、ナナさんの魅力を、見つけていきましょうか。
遠回りのように聞こえるかもしれませんが、少しだけお付き合いください。
>私は自分の容姿に自信がなく、女性は素材で全て決まると思ってしまうところがあります。
ご自身の容姿のことはさておき、ナナさんは、女性は素材で全てが決まると思っておられるのですよね。
>頭が小さくてスタイルが良く、顔が整っているなど土台が良くなければ可愛くはなれないと思ってしまいます。
そして、こう思っておられるということは、「可愛い」と感じる確たる基準が、ナナさんの中にはあるのだと思います。
「頭が小さい、スタイルが良い、顔が整っている」ことを、「土台が良い」と書いておられますが、この基準は、とてもあいまいなものです。
何を持って、スタイルが良いとするか、整っているとするか。
それは、数字で定量的に表せるものではなく、感性と感覚、あるいはその人の経験に依るものです。
当たり前に感じるかもしれませんが、ナナさんは、それを持っておられるようです。
>もちろん、元の容姿に関係なくメイクや服装、雰囲気など見せ方を工夫して輝いている人もいるとわかっていますが、自分に関しては納得することができません。
元の素材に関係なく、メイクや服装、雰囲気など、その「見せ方」を工夫して、輝けることを「知っている」わけですよね。
ご自身のこととなると、簡単には納得できないのは苦しいことですが、そうした「見せ方」の工夫を、ナナさんは理解しておられる。
そして、工夫して輝けることも、知っておられる。
>自分自身は小顔で目がぱっちりしたアイドルのような容姿が理想で、理想が高すぎることも原因かもしれないです。
理想が高すぎること。
それはナナさんにとって、苦しいと感じる原因かもしれませんが、すばらしい才能の源泉でもあると、私は思うのです。
それは、美を見極めることのできる審美眼、と表現できるかもしれません。
ナナさんはご自身の容姿には、自信がないと仰っておられます。
しかしながら、裏を返してみると、「ナナさんが感じる美しさ」には自信があるように感じるのです。
美しさに対して、とても真摯であると、私は感じるのですが、いかがでしょうか。
そして、真摯さや高い理想は、時に人を惹きつけます。
ここまでお読みになられて、どうでしょうか。
は?美しいものを美しいと感じるのは、当たり前じゃないの?
と思われたでしょうか。
もしそうだとしたら、それは素晴らしい才能です。
自分が当たり前のように感じること、そこにこそ、最も稀有な才能が隠れているのですから。
何度もお伝えしますが、ナナさんは、美しいものを感じ取れる目をお持ちです。
美を見極める審美眼、と言えるものです。
さて、ここまででようやく半分です。
残りの半分は、すでにお伝えした通り、そのナナさんの才能を、周りの人に向けてみませんか、という提案です。
周りの方で「美しいなぁ」と感じる方は、いらっしゃいますでしょうか。
その美しさは、ナナさんがおっしゃるところの「素材」であっても、それ以外にメイクや服装、雰囲気など、後天的に工夫されていることであっても、構いません。
もしいらっしゃるのであれば、どんなところを美しいと感じるのでしょうか。
なぜ、美しいと感じるのでしょうか。
ご相談文から感じることですが、ナナさんはとても言語表現が巧みです。
ぜひ、ナナさんの美的感覚を、言語化してみてはいかがでしょう。
あ、もしかしたら、ナナさんご自身と比較してしまったり、嫉妬を感じたりするかもしれません。
「それに比べて・・・」とか、そういう気持ちです。
そう感じたら、まずは「あ、いま比べてるなぁ、あの人に嫉妬してるなぁ」と気付くだけでOKです。
そして、少しずつで構いませんので、そこにフォーカスするのではなく、「美しさ」だけに焦点を当ててみてください。
ナナさんなら、できるはずです。
さて、その人の美しさを、どんな風に表現されるでしょうか。
箇条書きにしてみても、いいかもしれません。
そして、もし美を感じる方が、身近にいらっしゃっるのであれば、その美しさを、直接伝えてみるのも、とても素晴らしいことです。
もちろん、
「あんた、素材がいいねぇ」
なんて言ったら、嫌みっぽく聞こえるので、そこは表現を工夫して頂きたいところです笑
それを伝える前は、恥ずかしいと感じるかもしれません。
あるいは、なんだか自分がみじめだと、感じるかもしれません。
もしかしたら、怖さを感じるかもしれません。
そこは、勇気を持ってみていただきたいところです。
伝えてみると分かるのですが、とても温かな気持ちになります。
ナナさんも、伝えてもらった方も。
人の価値や魅力を伝えるのって、ほんとうに温かで、満たされた気持ちになります。
本当ですよ。
だって、いまこうしてナナさんの魅力をお伝えしている私が、とても満たされているのですから。
>どうすればこのような考え方を手放し、少しでも幸せな方向に近づくことができるでしょうか。
周りの人の「美しさ」や「魅力」を見つけること。
そして、それを伝えること。
それを繰り返していくと、ご相談文に書いていただいた、ナナさんの考え方が、少し形を変えていくのではないかと思います。
ナナさんの真摯な審美眼があればこそ、周りの人の素晴らしさを見つけることが、できるのですから。
そうして見つけていった、周りの人の「美しさ」や「魅力」。
それは、ナナさんご自身のものでもあります。
人は、自分の中にないものを、他人の中に見つけることができません。
「あの人、やさしい人だね」と言う人は、必ずその本人がやさしい人です。
ナナさんが見つけた、周りの人の「美しさ」や「魅力」は、すべてナナさんがもともと持っておられたものです。
女性は素材で全てが決まる。
そうかもしれませんが、そうでないかもしれません。
私には、それが事実かどうかは、分かりません。
けれど、確信を持ってお伝えできることがあります。
それは、ナナさんご自身の中に、美しさと魅力が、あふれていることです。
それを、少しでもお伝えできましたら、幸いです。
ナナさんのこれからを、心より応援しております。
このたびは、ご相談いただきまして、ありがとうございました。
大嵜 直人
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本日ご紹介するのは、私の同期でもあります「徳永麻由子(とくながまゆこ)」カウンセラー。
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