親と癒着していると、離れることに苦しさや寂しさを感じたりします。
それはとても苦しいものですが、癒着するくらい、とても大切に想っていたのではないでしょうか。
その愛を見た上で、その苦しさの「先」にあるイメージをお伝えします。
オンラインカウンセリング無料相談・ココロノマルシェに寄せられたご相談に、回答させていただきます。
【これって母子癒着というやつでしょうか】
35歳から始まる高齢出産が現実味を帯びてきて、これは本気出さな!と、ようやく最近本気婚活ギアが入った、彼氏いない歴=年齢な33歳会社員です。
彼氏ができないのは太ってるからだ!モテないからだ!仕事ばかりしてるからだ!とか言っていたのですが、
最近、ふと、大好きなお父さんお母さんに「いい旦那さん見つかってよかったね、幸せになってね」と言われるといった結婚挨拶でのワンシーンを想像するだけで、とっても苦しくなることに気が付きました。
置いていかないで、離れていかないで、そんな寂しさが押し寄せてきます。
子育てに対しては楽しみなイメージがわんさかあるのですが、彼氏をつくる、結婚する、結婚生活、そういうことに対しては、不安や重苦しいイメージの方が強く、婚活モチベーションがすぐ下がってしまいます。
やっぱりこれって、癒着ってやつが影響しているんでしょうか。
仕事で成果あげてきているし、充分、私は自立できてると思ってたし、なんなら、小さい頃から兄の面倒まで見るしっかり者として育ってきたので、正直ショックでした。
共働きの両親に甘えられず、面倒見てくれた厳しい祖母に兄と比較され寂しい思いをしたという自覚はあります。両親の注目を独り占めしたい思いは昔からあったように思います。
不安や焦り、苦しさ、みたいなものを手放して、婚活や結婚に前向きになりたいです。
(きゃりおんぬ さん)
きゃりおんぬさん、ご相談ありがとうございます。
文筆家・心理カウンセラーの大嵜直人が、回答させていただきますね。
さて、きゃりおんぬさんは、本気婚活ギアが入ってきたのですね。
その中で、きゃりおんぬさんご自身の内面と向き合い、いろんな気づきがあったことが、ご相談文から伺えます。
>仕事で成果あげてきているし、充分、私は自立できてると思ってたし、なんなら、小さい頃から兄の面倒まで見るしっかり者として育ってきたので、正直ショックでした。
さらっと書かれていますが、きゃりおんぬさんはとてもテキパキと仕事をされる方ではないかと、ご相談文から私は感じます。
仕事で必要な情報交換のみならず、相手の方の気持ちや情緒的な部分も感じながら、コミュニケーションを取られているのではないでしょうか。
きちんとご自身の考えを伝えられる強さもありながら、それでいて周りを和ませるユーモアも、お持ちのように感じます。
あれ?首を高速で横に振っていますでしょうか?
それとも、「そうなのよー!もっと褒めて!」と納得されていますでしょうか笑
いずれにしても、お仕事の内容は分かりませんが、きゃりおんぬさんがそこで成果を出されているということは、とても素晴らしいことです。
そういった意味では、きゃりおんぬさんは、十分に社会的に自立していると思います。
まずは、お兄さんの面倒を見るほどの、しっかり者だったことの価値を見て、ご自身をねぎらってあげてください。
よくがんばってきたよね、がんばってきたね、と。
その中で、これまで未消化だった、ご自身の気持ちに気づくのは、本当に素晴らしいことです。
>共働きの両親に甘えられず、面倒見てくれた厳しい祖母に兄と比較され寂しい思いをしたという自覚はあります。両親の注目を独り占めしたい思いは昔からあったように思います。
ご両親に甘えられなかったこと。
おばあさんに、お兄さんと比較されて寂しかったこと。
ご両親の注目を、独り占めしたいと感じたこと。
そうした、自分の幼い頃に感じた、しんどかった、辛かった感情と向き合うのは、とても勇気がいることです。
誰しも、見ないで蓋をしておきたいものですから。
しかしながら、きゃりおんぬさんは、ご自身の満たされなかった気持ちや、ご両親と離れることへの寂しさや、そうしたいろんな気づきを得ておられる。
きゃりおんぬさんが、ご自身と真摯に向き合ってこられていることの、証明ではないでしょうか。
そしてそれは、とても素晴らしいことだと、私は思います。
まずは、そうした素晴らしい価値を、ご自身のなかに見てあげてくださいね。
さて、また前置きが長くなりすぎましたので、きゃりおんぬさんのご質問に、お答えしていきたいと思います。
>やっぱりこれって、癒着ってやつが影響しているんでしょうか。
ご相談のタイトルにも書いていただいていますが、お母さんと癒着しているのかもしれません。
だからどうというわけではなく、それに「気づいている」ということが、何よりも素晴らしいことだと、何度でもお伝えしますね。
こうした心の癖であったり、思い込みであったり、あるいは問題といったものは、ある意味で「気づいたら終わり」です。
そこに気づくまでが、しんどいんですよね。
なぜ、そうなっているのか、分からないから。
しかし、きゃりおんぬさんは、もう気づいておられます。
もちろん、気づいたからといって、癒着が解消されるわけではありません。
けれども、気づいたら、それに対策が取れるんですよね。
それについて調べることもできますし、
それを解消しようと動くこともできますし、
何もしていなくても、きゃりおんぬさんの意識は、癒着を手放す情報を勝手に集めてきます。
お仕事のデキるきゃりおんぬさんのことですから、癒着をどうやって切ったらいいか、なぜ癒着するのか、といったことは、もう調べてこられたのではないでしょうか。
だから、大丈夫です。
気づいたことが、素晴らしいんです。
私からお伝えすることがあるとすれば、「癒着することができるほど、大切だったんですね」ということでしょうか。
癒着というのは、誰かと心理的な距離がぴたりとくっついてしまうことですが、これにはものすごくエネルギーが要りますよね。
癒着するのは、もちろん心理的にしんどいことです。
けれど、その人がそれだけ大切な人だった、という想いがあったからこそ、という視点を、私はお伝えしたいと思っています。
それが、きゃりおんぬさんに、私が最も強くお伝えしたいことです。
それはまた、きゃりおんぬさんが婚活や結婚に前向きになるための、鍵になる支店でもあります。
>不安や焦り、苦しさ、みたいなものを手放して、婚活や結婚に前向きになりたいです。
きゃりおんぬさんが、婚活や結婚に前向きになれない、不安や焦り、苦しさの原因の一つが、こちらでしょうか。
>最近、ふと、大好きなお父さんお母さんに「いい旦那さん見つかってよかったね、幸せになってね」と言われるといった結婚挨拶でのワンシーンを想像するだけで、とっても苦しくなることに気が付きました。置いていかないで、離れていかないで、そんな寂しさが押し寄せてきます。
結婚式で、ご両親に挨拶をするシーン。
とても感動的で、多くの結婚式が、そこにクライマックスをもってくるのではないでしょうか。
しかしながら、きゃりおんぬさんは、そこに苦しさを感じておられるのですね。
置いていかないで、離れていかないで、と。
>子育てに対しては楽しみなイメージがわんさかあるのですが、彼氏をつくる、結婚する、結婚生活、そういうことに対しては、不安や重苦しいイメージの方が強く、婚活モチベーションがすぐ下がってしまいます。
ご相談文にもこう書いておられますが、もしかしたらその苦しさが、彼氏をつくる、結婚をするといったことへの、ネガティブなイメージとつながってしまっているのかもしれません。
その挨拶をしてしまったら、もうご両親と離れないといけない。
挨拶が終わり、式が終わったら、もう大好きなお父さんとお母さんの「娘」ではなく、「妻」にならないといけない。
そこに、寂しさや苦しさを感じておられるのですよね。
もちろん、そこには幼い頃の、満たされなかった想いや感情からくる、癒着もあるかもしれません。
けれども、それ以上に、そこにきゃりおんぬさんの、一人の女性としての、限りないやさしさと愛情がつまっていると、私は思うのです。
共働きで寂しかったり、お兄さんと比較されたり、いろんな満たされない想いはあったかもしれません。
それでも、きゃりおんぬさんは、そうしてご両親へ愛情を、届けようとされているのではないでしょうか。
それくらい、大好きだったし、もっともっと、一緒にいたかった。
なぜ?
ご両親を、笑顔にしたかったから、
ではないでしょうか。
なぜ、きゃりおんぬさんは、自分も寂しい思いをしている中、お兄さんの面倒まで見てきたのでしょうか。
自分だってもっと甘えたかった、かまってほしかった、そんな満たされない想いを、小さな身体に抱えながら。
なぜ、そんなにもがんばってきたのでしょうか。
ご両親を、笑顔にしたかったから、
ではないでしょうか。
それが癒着だろうが、どちらでもいいのかもしれません。
…と、カウンセラーの私がこんなこと言っちゃ、いけないですかね笑
ただ、きゃりおんぬさんが、それだけ大きく尊い愛を持って、与えてこられたことは、お伝えしたいな、と私は思います。
きゃりんおんぬさんが、結婚挨拶のシーンで感じる、苦しさ。
そりゃあ、それくらい愛情深かったら、苦しくもなると思います。
けれど、ぜひその苦しさの「先」を見ていただきたいな、と思うのです。
私も、知人などの結婚式に、何度も出席させていただいただ経験があります。
その多くの式で、新婦の方が、最後にご両親へ手紙を読み上げる演出がありました。
そんなとき、どの新婦の方も、手紙を読み上げるのに、言葉が詰まって、苦しそうな表情をされていました。
それは、きゃりおんぬさんのご想像される苦しさと、似ているのかもしれません。
その言葉を聞いている、新婦のご両親のお顔も、同じでした。
かけがえのない、いままでの想い出と、
その前途をお祝いしたい気持ちと、
心からの喜びと、
安堵と…
そして、これから離れることへの、寂しさと。
そうした寂しさが、苦しさとなって現れるのかもしれません。
それは、新婦の方も、ご両親も、同じようでした。
けれど、新婦の方が、お手紙を読み終えると、みんな、とても素敵な笑顔をされていました。
ほんとうに、とっても素敵な、素敵な笑顔です。
それに、例外はありませんでした。
きゃりおんぬさん。
結婚挨拶のシーンを想像すると、苦しくなるかもしれません。
けれども、そのシーンには、必ず「先」があります。
もしよろしければ、その「先」を、少しイメージしてみましょうか。
これまでの宴たけなわの喧騒が、嘘のように静まり、静寂が訪れます。
会場のみんなの注目が、きゃりおんぬさんに、注がれています。
新郎の方が、マイクを持ってくださっています。
彼は、とてもやさしい眼で、きゃりおんぬさんを見てくださっています。
きゃりおんぬさんは手紙を広げ、そこに書かれた文字に目を落とします。
昨晩書いたはずの文字は、スポットライトの光がまぶしくて、なかなかはっきりと見えません。
そうしているうちに、万感の想いが、きゃりおんぬさんの胸を突きます。
ご両親と離れる寂しさ、苦しさ…いろんな想いがきゃりおんぬさんの胸に去来して、なかなか言葉を発することができません。
寂しい、やっぱり離れたくない…
分かってはいるのですが、なかなか一言目を発する勇気が出ません。
それを察して、新郎が、きゃりおんぬさんの腰に、そっとやさしく触れます。
その確かな感触に導かれ、きゃりおんぬさんは静かに、そして確かに、お手紙を読み始めます。
これまでの想いを、その愛を、ご両親に伝えるために。
どんなお手紙を、読まれるのでしょう。
その愛の大きさに、時に声を震わせながらも、きゃりおんぬさんはお手紙を読み終えます。
彼の手が、きゃりおんぬさんの腰を離れて、そっと肩に触れました。
よく、がんばったよ。
そんな想いが、伝わってくるようです。
式場のスタッフが、大きな色とりどりの花束を、きゃりおんぬさんに渡してくれました。
きゃりおんぬさんは、一歩、また一歩と、その花束を持って、ご両親に歩み寄ります。
踏みしめながら、その一歩一歩の足取りを、味わうようにして。
ご両親は、もう、こらえきれずに泣いておられます。
その涙を、隠そうともしないご両親。
こんなに泣いている姿を見たのは、いつぶりでしょうか。
きゃりおんぬさんは、その愛とともに、花束を手渡します。
そして、その花束を受け取られたお母さんと、ハグを交わします。
あたたかな、お母さんの体温。
ずっと伝えたかった一言を、ぜひ、お母さんに伝えてあげてください。
きゃりおんぬさんは、どんな言葉を、伝えてあげますでしょうか。
ハグを終え、もう一度きゃりおんぬさんは、ご両親と向き合います。
一つ、深呼吸をして、ご両親のお顔を見てあげてください。
その顔には、今まで見たことのないような、素敵な笑顔が、浮かんでいます。
その笑顔は、きゃりおんぬさんが、ずっと見たかった笑顔ではないでしょうか。
その笑顔に宿る光は、とても穏やかで、これからのきゃりおんぬさんの道を、照らしてくれるようです。
いかがでしたでしょうか。
少し、結婚挨拶の寂しさ、苦しさの「先」が、イメージできましたら、幸いです。
癒着していても、大丈夫です。
それだけ大きな愛を、きゃりおんぬさんは、お持ちなのですから。
きゃりおんぬさんのこれからを、心より応援しております。
この度は、ご相談いただきまして、ありがとうございました。
大嵜 直人
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