大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

自分をないがしろにしていると、何をしても相手に罪悪感を与えてしまう。

相手に与えよう、尽くそうと思っても、自分をないがしろにした状態では、うまくいきません。

その状態だと、何をしても相手に罪悪感を与えてしまうからです。

1.関係性を考える順番

先日の記事では、関係性を考える順番、というテーマでお伝えしました。

相手との関係性を考える順番も、まずは「わたし」から。 - 大嵜直人のブログ

パートナー、仕事の同僚、上司、あるは子ども…

自分以外の他人との関係性に悩むとき、私たちはその「関係性そのもの」をどうにかしようと考えてしまうものです。

けれども、そうした関係性を考えるときの順番がある、というのが昨日のテーマでした。

まず、「わたし」。

次に、「あなた」。

それができて初めて、「わたしたち」。

その順番でないと、おかしなことになったり、余計にこんがらがったりしてしまいます。

「相手がこうだから…」と、お互いに手を読みあったり、けん制したりする状態になってしまったりするものです。

何にしても、まずは「わたし」、自分自身なんですよね。

「わたし」がどうしたいのか。

「わたし」がどう感じているのか。

そこをクリアにすることが、相手との関係性を考える上で、まず最初にするべきことです。

一見遠回りに見えるかもしれませんが、そこを明確にしておくことが一番大切なことだったりします。

2.大切にする順番もまた、同じ

この順番は、気を遣うというか、ケアをする場面でも同じです。

まず、自分のことをケアをする、大切にする。

そこが、スタートラインなわけです。

これ、依存的なパートナーシップだったり、子どもとの関係においては、特に逆になってしまいがちですよね。

相手の方を、優先してしまうというか。

自分がどれだけ疲れていても、傷ついたとしても、相手のことを優先してしまったりすることがあります。

これ、別にそれが悪いことというわけでは、ないんです。

むしろ、自分が疲れていたり、いっぱいっぱいでも、それでも相手のことを先に考えることができることって、それだけ愛情が深いんだと思うんです。

けれど、せっかくのその愛情が伝わらなかったり、すれ違ってしまったりするのは、悲しいことですよね。

そうならないための順番、なんです。

相手のことを考えることは、別に悪いことでもなんでもありません。

ただ、それをする順番は、少し考えてみた方がいいのでしょう。

3.順番が逆だと、相手に罪悪感を与えるだけ

自分をないがしろにした状態で、相手のことをしようとしたり、相手に尽くそうとしたりすると、どうなるか。

自分がしんどいだけでなく、相手もまたしんどいことになるんですよね。

自分が先、相手は次。

その順番が逆だと、相手に罪悪感を与えてしまうことになってしまうんです。

これ、なんとなく分かりますよね。

ものすごくお腹を空かせてて飢えそうな人が、「これ、どうぞ」と渡された食料を、美味しそうに食べられるかといえば、できないですよね。

「いや、悪いからいいよ…」となるし、受けとったら受けとったで、「申し訳ない…」という感じになってしまうと思います。

料理人は肌艶がよくないといけない、と言われたりしますが、さもありなん、ですよね。

同じように、怪我をして病院に行ったら、出てきたお医者さんが傷だらけだったら、「いやいや、あなたの方が大丈夫ですか…?」となりますよね。

まずは、自分、なんです。

これ、相手のことを先に考えてしまうことのできる、愛情深い人こそ、心がけておきたいテーマです。

自分を後回しにしてしまうと、相手には罪悪感を与えてしまう。

まずは、自分。

いつでも覚えておきたい、関係性の原則です。

今日は、自分をないがしろにしていると、何をしても相手に罪悪感を与えてしまう、というテーマでお伝えしました。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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