相手との関係性を考えるとき、自分と相手、そしてその関係性の3つがあります。
そのなかでも、まずは「わたし」のことを整えるのが、最も優先すべきことなのです。
1.余裕を持つ、感情を溜め込まない
昨日の記事では、相手を理解するためには、まずは自分に対しての余裕が必要、というテーマでお伝えしました。
相手を感情的に理解するために、まずは自分に対しての余裕が必要。 - 大嵜直人のブログ
相手を理解するためには、というお話の流れからでした。
他人との関係性をよくしようとした場合、まずは相手を理解することが大切になります。
ただ、このときの理解というのが、頭で理解するというよりも、感情ベースでの理解になります。
相手の感じていること、考えていること…そうしたものを、どれだけ自分ごととして想像することができるか、という理解の仕方です。
「あぁ、その状況だったら、自分でも同じことをするかもしれないな」
と、感情的に相手を理解すること。
それができると、自分の考える当たり前を無理に押しつけたりして、相手との関係性をこじらせずに済むようになります。
ただ、こうした理解の仕方というのは、自分に余裕がないとできないものです。
自分のことで手一杯だったりすると、相手に構っている余裕がなくなるのと同じです。
ここでいう余裕とは、自分の感情を溜め込まず、感じられていることを指します。
時に私たちは、イヤな感情、ネガティブな感情を溜め込んだり、抑圧したりしてしまったりします。
もちろん、そうなるのは仕方ないこともありますが、自分の感じていることにフォーカスして、その感情を感じてあげる時間を取ってあげることが、自分に余裕を持つためには大切になります。
相手との関係性をよくするためには、まずはそのプロセスが欠かせないものです。
2.関係性の順番
自分以外の他人との関係性を考えるとき、とかく私たちはその「関係性そのもの」をどうにかしようとしてしまいがちです。
パートナーとの関係。
子どもとの関係。
あるいは、仕事の上司との関係。
そうした相手との関係を考えるときに、相手との関係性を最初に考えてしまうわけです。
「彼と別れようか、どうしようか」、といった具合に。
人の悩みのほとんどが、対人関係の悩みであるとは言われますが、悩んでいるとき、私たちはその相手との「関係性」について悩んでいます。
もっと仲良くなりたいなぁ
これ以上、一緒に仕事したくないけれど…
…などなど、その相手との「関係性」について、どうしようか思い悩むことが多いものです。
けれども、こうした自分と相手との関係性を考えるときに、その順番がとても大切になります。
関係性を考えるとき、「わたし」と「あなた」と、「わたしたち」という3つがあります。
先ほどのお話は、まず「わたしたち」をどうにかしようとしていると言えるのでしょう。
けれども、「わたし」と「あなた」をすっ飛ばして、「わたしたち」を考えようとしても、なかなか混乱してしまうことが多いものです。
相手との関係性を考えるときに大切な順番は、
まず「わたし」。
次に「あなた」。
最後に「わたしたち」なんです。
3.とにもかくにも、まずは「わたし」
昨日のテーマとも重なるのですが、なにはなくとも、まず「わたし」なんですよね。
まず、「わたし」がどう感じているのか。
「わたし」はどうしたいのか。
それを、明確にする必要があります。
パートナーシップなど、関係性が長くなってきたり、あるいは、他人の感情の機微を感じ取ることができる人ほど、「でも、こう言ったら、相手はこう返してくるしなぁ」とか、自分以外のことに焦点を当ててしまったりします。
でも、一番初めの「わたし」の部分がぶれると、その先はわけがわからなくなりますよね。
「あぁ、でも相手がこう言うなら、私はこうした方がいいのか…」
とか、十手先、百手先を読もうとして、膠着状態になってしまったりします。
将棋の藤井名人も、びっくりですよね笑
そうではなくて、まずは「わたし」。
そこを、まずは大切にしたいものです。
わたしが、どうしたいのか。
そこが、その相手との関係性の根っこになります。
逆に言えば、そこが分からないうちは、相手のことを考えたり、「わたしたち」のことを考えたりしなくて、いいんです。
自分がどうしたいのか。
そのためには、自分の気持ちを見つめる時間を取ってみたりすることも必要になるかもしれません。
それは、一見遠回りのように見えるかもしれませんが、相手との関係性を考えるために必要なものなのです。
今日は、相手との関係性を考える順番も、まずは「わたし」から、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
〇大嵜直人のカウンセリングの詳細・お申込みはこちらからどうぞ。
※ただいま6月度の個人カウンセリングを募集中となります。
〇カウンセリングのご感想のまとめはこちら。