大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

パートナーシップという研磨剤 ~その葛藤は、人間性をゴシゴシ磨いてくれる

パートナーとの葛藤は、私たち自身の価値や才能を問いかけてくれるものです。

それゆえ、パートナーシップの葛藤とは、私たち自身の人間性を磨いてくれる研磨剤のようなものといえます。

1.欲しかったものは、与えられるもの

昨日の記事では、欲しかったものは、与えられるもの、というテーマについてお伝えしました。

パートナーシップの矛盾 ~欲しかったものは、与えられるもの - 大嵜直人のブログ

不足原則、という心理があります。

自分が足りないと感じるものを、他人に求めるという心理です。

特に、パートナーに対してこれを求めることが、多かったりしますよね。

かつて親にしてもらえなかった愛し方を、パートナーに求めてしまうものです。

パートナーシップを円滑にするために、この不足心理と向き合うことも必要なのですが、昨日の記事ではこれを「才能」から見る視点をご紹介しました。

足りないと感じているもの、言い換えると、親からもえらえなかったと思っているもの。

それは、実は自分が与えられなかったと感じているものであり、それゆえに与えられる才能を持っている分野である、という見方です。

ここだけ聞くと、「ん??」となりますよね笑

まあ、平たく言えば、「足りない」と感じるということ自体が、その人の才能を表している、という見方ですね。

詳しくは、昨日の記事をご参照ください笑

心の世界は矛盾だらけで、一見そう見えるものとは、反対のところに真実があったりします。

2.パートナーシップの葛藤はチャンス

昨日のテーマである、自分自身の「才能」。

自分に価値を認める、という表現もできると思うのですが、こうしたものって、自分では気づきにくいものです。

だって、「足りないと感じているもの」が、実は自分が「与えらえる才能」であるなんて、普通にしてたら気づかないですよね。

こうした自分の才能に気づかせてくれるのが、パートナーシップなんです。

それも、パートナーシップが円滑で、うまくいっているとき、愛し合っているときというときではなくて、うまくいかなくて、葛藤しているときが、そのチャンスなんです。

うまくいっているときは、それでいいんです。

特に何も考えずに、パートナーの愛に浸っていればいいんです笑

けれど、パートナーシップを続けていると、どうしてもうまくいかなくなったり、感じたくない感情が出てきたり、見たくない自分を見せられたりすることがあります。

それは、多くの人が経験されることではないでしょうか。

もちろん、そうした悩みがない人は、それでいいんです。

けれど、もしパートナーシップのなかで、そうした葛藤や悩みを抱えることがあるのでしたら。

それは、別に悪いことでもなんでもなく、チャンスなんですよね。

自分自身を磨く、チャンスなんです。

3.パートナーシップという研磨剤

パートナーシップで葛藤するとき、私たちは自分の価値観が揺さぶられます。

「どうして、この人はこうやって愛してくれないんだろう」

「なぜ、彼女はもっと自分を頼ってくれないんだろう」

いろんな葛藤が、出てくると思います。

その葛藤を通じて、私たちは自分自身の価値と向き合い、そして自分の才能を見いだしていきます。

言ってみれば、パートナーシップの葛藤とは、私たち自身を磨いてくれる研磨剤のようなものなのでしょう。

パートナーと衝突したり、パートナーのことで思い悩んだり、葛藤したりするのは、しんどいものです。

けれども、そうしたときというのは、私たち自身の人間性がゴシゴシと磨かれているようなものといえるのでしょう。

古くなかった価値観という汚れを、ゴシゴシと磨いて落としていく。

そこで現れてくるのは、新しい自分であり、それは自分の持っている価値、才能に自覚的になった自分です。

そう考えると、パートナーシップの葛藤というのも、私たちにとって必要なプロセスなのでしょう。

今日は、パートナーシップという研磨剤、というテーマでお伝えしました。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

〇大嵜直人のカウンセリングの詳細はこちらからどうぞ。

※次回2月度のカウンセリングは、2月24日(月)から募集開始となります。

〇カウンセリングのご感想のまとめはこちら。