大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

頭を悩ませる問題は、自分の大切なこと、自分の才能を教えてくれる。

自分が深く悩む問題ほど、自分が大切なものを浮き彫りにしてくれます。

それは同時に、自分の価値や才能、魅力といったものをも、教えてくれるのです。

1.問題のパターンの考え方

昨日の記事では、問題のパターンのとらえ方、というテーマでお伝えしました。

問題のパターンを知るのは、それを直すためではなく、自分の本質的な価値や才能を知るため。 - 大嵜直人のブログ

私のカウンセリングのなかで、最も大切にしている考え方の一つです。

ある個別的、具体的な問題や悩みがあったとき、それをどうやって解決しようか?という視点は大切ですが、それとともに、

「そもそも、なぜ、いまこの問題が現れたのだろう?」

という視点を持つことも、非常に大切なことです。

その視点で深掘りをしていくと、実は目新しいテーマではなく、その人がずっと抱えてきた問題のパターンが見えてくることがあります。

「相手と親密になりそうになると、急に自分からシャッターを下ろしてしまう」

「関係性が近くなると、悪い態度を取って、相手を試すようなことをしてしまう」

そうしたパターンが見えてくると、時に私たちは、それを直さないといけないと考えてしまいがちです。

けれども、これは私たちが陥りやすい思考の罠だったりします。

なぜなら、そのパターンを直さないといけないと考えるのは、一種の自己否定につながりかねないからです。

昨日の記事では、そうした問題のパターンを知るのは、それを直すためではなく、そこから自分の根源的な価値や魅力、才能といったものを知るため、ということをお伝えしました。

直すのではなく、それも自分の資質として受け入れた上で、自分に合った場所や生き方を探していくのが、必要なことなのでしょう。

2.人は、大切なことでしか悩まない

今日は、この問題のパターンから、自分の価値や魅力、才能を知るという部分について、もう少し詳しくお伝えしてみたいと思います。

というか、このテーマはもう何度も、私のブログでは書いてきてますので、「また、それか」と思われる方も、いらっしゃるかもしれません。

まあ、そういわずに、お付き合いいただければと思います笑

ただ、それだけ、この見方、もののとらえ方って、私のブログ、カウンセリングではものすごく大切にしている見方なんですよね。

そもそも、なぜ、人は悩むのか。

表現を変えれば、それを問題だととらえるのか。

もう何度も使い古しているたとえ、「中日ドラゴンズ理論」(いま名付けました笑)で、またお伝えしてみたいと思います。

2年連続で最下位に沈んだ中日ドラゴンズですが、昨日に時点で、また単独最下位に沈んでしまいました。

まだシーズンは半分残っているとはいえ、これは由々しき大問題です。

ぜひ、残りの試合での巻き返しに期待したいのですが…

ただ、この問題って、私にとっては大問題ですが、おそらくこれを読まれている大多数の方にとっては、「ふーん、あ、そう」程度のことでしかないと思います。

そうなんですよね。

人って、自分にとって大切なことでしか、悩まないんです。

わざわざ、時間と労力、エネルギーを割いてまで、そこにフォーカスしたりしないんです。

これ、考えてみれば当たり前なんですが、問題の渦中にいると、忘れてしまいがちな視点です。

その問題で悩むのは、そのテーマが自分にとって、とても大切なものだから。

問題に悩んでいるときこそ、思い出してみたい視点です。

3.大切だからこそ、傷つきもするし、才能も宿る

大切なものだから、悩みもすれば、傷つきもするわけです。

大切に応援しているチームが、コテンパンに敗れたりすると、とても傷つくわけです笑

でも、その裏側にもまた、真実があります。

それだけ大切にしているからこそ、そこに才能が宿るんです。

たとえば、大切に想っているからこそ、チームがしんどいときであっても、それを鼓舞するような応援ができる、とかね。

「中日ドラゴンズ理論ばっかりじゃないか」とお叱りを受けそうなので、別のたとえで考えてみますね笑

たとえば、孤独に悩んでいる人がいたとしたら。

その人は、それだけ「人と人のつながり」を大切にできる人なんですよね。

もしかしたらそれは、「自分のことをわかってもらえない」と感じている人であっても、その人との間に、心のかけ橋をつなぐことができるのかもしれません。

そんな風に、その人の抱えている問題って、その人のかけがえのない価値や才能、魅力を教えてくれるものです。

冒頭にお書きしたように、その問題のパターンを見ていくと、それはとても顕著です。

だからこそ、私のカウンセリングでは、その問題のパターンを通じて、その人の価値や才能、魅力を見ていくように努めています。

それを自覚できていけば、自然と問題は問題ではなくなっていくんですよね。

「あぁ、そりゃあ、私がドラゴンズを愛してるから、しゃあないわね」とか。

「私は、人と人のつながりが大切な人だから、孤独感で悩みもするわよね」とか。

言ってみれば、それが問題の本質的な意味での解決なのでしょう。

今日は、頭を悩ませる問題は、自分の大切なこと、自分の才能を教えてくれる、というテーマでお伝えしました。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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