大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

桜始開(さくらはじめてひらく)、開花と区切りと。

時候は「春分」の中ごろになりました。

朝晩はまだ冷える日もありますが、日中は「麗らかな」という表現がしっくりくるような、そんな春の日が多くなりました。

天気がころころと変わるのも、春らしい感じがします。

七十二侯では、「桜始開(さくらはじめてひらく)」。

まさにその通りで、各地で開花宣言から、桜の見ごろの報せが聞こえてくるようになりました。

私の近所の桜も、少しずつ咲いてきました。

あらためて、すごいですよね。

つい1か月前には、まだ固い蕾だったのに、小さな美しい花を咲かせている。

毎年毎年、見ている光景ですが、やはり奇跡のようなものなのでしょうね。

桜の花が咲くと、どこか季節が一区切りついたように感じるのですが、私だけでしょうか。

冬至や元旦、立春、春分など、いろんな季節の区切りがありますが、どこか桜が咲くと、「あぁ、今年もまた桜の咲く季節が戻ってきたな」と感じるのです。

まあ、それだけ桜が好きなんでしょうね笑

ただ、どこか季節がひとめぐりした、というような感覚になるのが、この季節です。

年度が変わるときであり、進級や進学、卒業といったイベントごとが重なるからでもあるのでしょうけれども。

それでも、寒い季節のなかで山茶花が咲いているのを見て、梅が咲き、椿を愛で、そして木蓮にはっと目を見張り。

そして、桜が咲く。

思い出深いのは、2020年の桜でしょうか。

コロナ禍がひどくなり、世の中が大騒ぎになった世情のなかで、それでも咲いていた桜。

「これからどうなるんだろう」という不安のなかで、それでも変わらず咲く、街中の桜にどれだけ勇気づけられたことか。

花は誇らず、ただ咲く。

そして、散るだけ。

何が起きようとも変わらないその姿は、私を励ましてくれました。

今年もまた、桜が咲きます。

同じように、季節がめぐるようです。