7月、文月のはじめ。
梅雨明けもまだだというのに、もう真夏のような暑さがやってきました。
湿気も高く、外にいるだけで体力を奪われるような、そんな気温の日が続いています。
そんな日々のなか、熱田さんを参拝することができました。
この日も、9時前ですでに28度。
起きたそばから蒸し暑く、「朝の涼しいうちに」という言葉は、もはや死語になってしまったように感じます。
こうも暑いと、生活様式とか、いろんなものを変えていかないといけないように感じます。
それこそ、地中海性気候の国々のように、午後はたっぷりと休憩、お昼寝の時間を取るとか…難しいですかね笑
ただ、気候が私たちのマインドや心の情緒といったありように与える影響は、とても大きいように思います。
今すぐではなくても、年月を重ねていくうちに、変わっていくものなのでしょう。
それが、いいこととも悪いこととも、分からないのではありますが。
ただ、「そこに在る」ものが失われるときに、強い痛みを感じる私なものですから、そこにはやはり寂しさというか、そういったものは感じるのです。
そんなことをつらつらと考えながら、参道を。
前日の夜に雨が降ったようで、玉砂利が濡れていました。
この暑い日のなかの参拝ということで、相当覚悟して行きましたが、境内は思っていたほどの暑さでもなく。
やはり、木陰というのは、思っている以上に涼しくしてくれるようです。
それでも、湿気だけはどうにもなりませんので、歩いていると汗が吹き出てきます。
この暑さのせいか、参道は人の気配も少なく、とても静かな境内でした。
やはり、この静かな中を歩く時間というのは、実にありがたいものです。
ただ、歩く。
耳を澄ませる。
木々の葉がかすれる音を聞く。
深呼吸する。
どれもが、人にとって大切なんだけれども、日常のなかでは得難いもののように思うのです。
正殿に、参拝を。
こころの小径にも寄って、手を合わせてきました。
木陰は涼しいといえど、やはり全身汗だくになりながら、参拝をしてきました。
帰り道、境内のベンチで茶色のネコさんがお昼寝(朝寝?)をしていました。
これだけ暑いもんねぇ、人も動物も大変だ…と思いながら。
そのネコを横目に、文月の熱田さんに来られたことをありがたく感じるのでした。