大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

「ありがとう」とは、究極のコミュニケーション。

もし、その人に伝えられる言葉が、あるいは時間が、限られているとしたら。

あなたは、何を伝えるでしょうか。

やはり、「ありがとう」ではないかと思うのです。

それは、お互いを癒す、究極のコミュニケーションの一つなのだと思うのです。

名著「傷つくならば、それは「愛」ではない」(チャック・スペザーノ博士:著、大空夢湧子:訳、VOICE:出版)の一節から。

1.感謝は、あらゆることを癒すもっとも簡単な方法のひとつ

どんな痛みや問題も傷も、理由はどうあれ停滞してしまったところなのです。

あなたが感謝をすると癒しのプロセスが開始され、流れにのることができます。

豊かさや何か滞っているように見えていたものが、ふたたび流れはじめることでしょう。

 

一日じゅうできるだけ多くの人やものに感謝しましょう。

あなたのまわりの世界に、いまあなたが吸い込んでいる空気に、そして、楽しむことができる五感を与えられていることにも。

 

「傷つくならば、それは「愛」ではない」 p.219

f:id:kappou_oosaki:20220103095718j:plain

2.最高のヒーリング、「感謝」

今日のテーマは、「感謝」です。

あらゆるところで、その偉大な力と重要性は、語られているところです。

「ごめんなさい」か、「ありがとう」か

人から好意を向けられたり、手を差し伸べたりしてもらったとき。

たとえば、エレベーターを降りるとき、「開」のボタンを押しながら、「どうぞお先に」と譲られたとき。

あるいは、駅で定期入れを落として、すれ違う人にそれを教えてもらったとき。

そんなとき、「すいません」か「ありがとう」のどちらが、とっさに出ますでしょうか。

ちなみに私は、「すいません」「申し訳ありません」が、口をついて出ていました。

これって、一種のクセなんだと思います。

自分では意識していないのですが、「(こんな私にわざわざ)すいません」とか、「(お手数をおかけして)申し訳ありません」とか、そのカッコのなかの意識があるのかなぁ、と思うのです。

自分に対してとても厳しかったり、自己価値が低かったり、あるいは、罪悪感が強かったり。

そんなとき、「すいません」「ごめんなさい」といった言葉が、出てくるのかもしれません。

「すいません」よりも、「ありがとう」を。

あるとき、そんなことを聞いてから、「ありがとう」の方を口癖にしようと私は思うようになりました。

とっさに、「すいません」って出ちゃうときもあるんですけれど、言い直すようにしてます。

「すいませ…あ、あ、いえ、ありがとうございます」

みたいな、めっちゃぎごちない感じになりますが笑

感謝とは、最高のヒーリング

「感謝」とは、最高の癒しであり、ヒーリングであり、人の持つ最も偉大な力の一つです。

「ありがとう」

そう思えるとき、そこに問題は存在できません。

「ありがとう」

誰かからそう伝えられるとき、とても満たされます。

以前に、大きな駅で定期券を拾ったんですね。

見ると、一昨日発行したばかりの通学定期券。

ああ、買ったばかりで、大変だろうなぁ。

そう思いながら、近くの派出所にとどけたところ、その日の夕方に、その定期券の持ち主の親御さんから、電話がありました。

一昨日から、高校へ電車通学をはじめた矢先に、定期を落としてしまって、大騒ぎしていたところだった、と。

もう何度も何度も、こちらが申し訳なるくらい、何度もありがとうございました、と仰っておられました。

よかったです、とお伝えしながら、私の方がなんだかありがたい気持ちになりました。

「感謝」の力は、ほんとに偉大だな、と感じたできごとでした。

感謝できないときは、そんな自分を許す

そんな偉大な力を持つ、「感謝」。

しかし、その力の偉大さはわかっていても、なかなか素直に「感謝」できないのもまた、私たち人間のようです。

家族やパートナーなど、関係性が近くなるほどに、素直に「ありがとう」と伝えるのは、ハードルが高くなりますよね。

えぇ、そうですよね。

しょうがないんです。だって、にんげんだもの笑

それは冗談ですが、「感謝」できないときは、それでいいんだと思います。

素直に「感謝」できない自分を、責めないこと。

まずは、そこから始めれば、いいんだと思います。

「そうだよね、しょうがないよね」

そうやって、まずは自分の心を、その動きを否定せず、受け入れてあげる。

それをせずに、無理やり「感謝しよう」としても、苦しくなるばかりかもしれません。

「感謝」の力の偉大さとともに、忘れずにいたい視点です。

3.究極のコミュニケーションとは

相手に何を、伝えるか

コミュニケーションの目的が、相手に何を伝えるか、だとしたら。

究極のコミュニケーションとは、なんでしょうね。

もし、その相手に伝えられる言葉が、限られているとしたら。

人は、何を伝えるのでしょう。

やはり、「感謝」ではないかと思うのです。

出会ってくれて、ありがとう。

生まれてきてくれて、ありがとう。

ただ、それだけではないかと思うのです。

「感謝」について考えるとき、いつも私はそんなことを思います。

そのことを、自分の周りの人に、そして出会う方たちに、伝え続けていきたいとも思います。

 

今日は「感謝」について、書いてきました。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

【ご案内】

私のカウンセリングの師匠でもあります根本裕幸師匠が、幸せなパートナーシップのための連続講座を開講されます!

私の先輩でもあります5人の心理学講師と、5か月間にわたってパートナーシップの学びを深めてはいかがでしょうか。

詳細はこちらからどうぞ↓

nemotohiroyuki.jp