時候は「清明」も中ごろになりました。
七十二候では、「鴻雁北(こうがんかえる)」。
冬の間、日本を過ごした雁が、北の地へと帰っていくころとされます。
「北」と書いて「かえる」と読ませるのが、なんとも雅ですよね。
「雁(がん)」は「かり」とも呼びますが、渡り鳥ですよね。
小学生のころの国語の教科書に、「大造じいさんとがん」というお話が載っていたことを思い出しますが、いまの教科書にも載っているのでしょうか。
さて、春もずいぶんと深まってきました。
日中は蒸し暑さを感じるほどの陽気の日もあれば、まだ上着がないと肌寒い日もあり、寒暖の差が激しいのが、春らしさといえます。
お天気も、気持ちいい青空が見えたと思えば、雨が降ってきたり。
心地よい陽気の日があったと思えば、風が強い日が急に訪れたり。
春らしいといえば、春らしいですよね。
変化の振れ幅が大きいというか、変化が速いというか。
ただ、この時期を過ぎると、もう新緑の時期ですよね。
あれほど見事に咲いていた桜も、葉桜を楽しめるようになりましたし、風薫る新緑の季節も、もうすぐですね。
人の心もまた、同じなのかもしれません。
とても満たされた気分だと思ったら、すぐに心が沈んでしまったり。
そんなことも、ありますよね。
それで、自分を責めたりしないでください。
変化の振れ幅が大きかったとしても。
それは、ただ春の風の変化と同じなのでしょう。
その先には、風薫る、新しい季節が待っています。
振れ幅の大きな変化もまた、そのままに。
どうぞ、ご自愛くださいませ。