春というのは、どこか不安を感じさせるように思います。
特に、この清明のあたりが、その不安な感じを覚えることが多いように思います。
それは、私個人の春の記憶と関係があるのかもしれませんが、それと関係なく、得体の知れない不安を覚えるのです。
春は、変化の時期。
気温も徐々に上がり、花を咲かせる植物をはじめ、虫や動物たちも活動をはじめていきます。
その変化というのが、どこか不安を感じさせるのでしょうか。
この先、どこへ行くのだろうか、と。
それは、変わることで失われるものへの寂しさともまた、違う感覚のように感じます。
当然ながら、どこへも行かないですし、また季節はめぐってきます。
ただ、いまこの目の前にある春は、過ぎていく。変わっていく。
それが、怖いのでしょうか。
生きるとは変化の連続であり、変わり続けることが生きることでもあります。
動かなくなってしまったら、それは生物としての死を迎えたときなのでしょう。
それなのに、この春の不安さといったら、なんなのでしょうね。
やはり、変わることは怖いことなのでしょうか。
ただ、その不安がどんなものであれ、そのままにしておく他になさそうです。
変わることに自信を持とうとも、希望を持とうとも。
その反対に、不安を抱こうとも。
変わるときは、変わっていくのですから。
春、清明。
不安もまた、そのままに。