大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

夏の訪れの前に感じる、雨のやさしさ。

今週は梅雨らしいというか、ぐずついた日が多かったようです。

どうも今年は空梅雨のようで、先週には梅雨前線が消失するというニュースも見ました。

梅雨明けも早いようで、7月の上旬には梅雨明けの報を聞く地方が多くなるとのこと。

梅雨明けというと、学校が夏休みに入るくらいのころのイメージなのですが、今年はずいぶんと早いようです。

梅雨だったら梅雨で、雨が億劫に感じるし、早く梅雨明けしたら水不足も心配になるし、風情がないように感じてしまう。

人の心というのは、実に勝手なものです。

いや、人の、というよりも、私の、でしょうか笑

時候は「夏至」の半ば。

七十二侯では「菖蒲華(あやめはなさく)」のころ。

その字の通り、アヤメの花が咲くころとされます。

梅雨の季節を告げるともいわれる、アヤメの花。

アジサイもそうですが、この季節には紫の色がよく似合うように感じます。

紫色は高貴な色とされますが、この時期に見る紫の花は、実に趣き深いものがあるものです。

 

雨が降る。

地上のいろんなものを流していく。

汚れも、よどみも、凝り固まったものも。

雨が流れる。

それが、どこかやさしさを感じるのです。

それは、水の持つやさしさでもあるのですが、やはり雨が降ることは、情緒がありますよね。

音であったり、降り方であったり、肌に感じる水気であったり。

そのやさしさを、真夏の訪れの前に感じる時間があることは、実にありがたく感じるのです。

 

さて、湿気が高いと、気づかぬうちに体力を使ってしまっているものです。

真夏の訪れの前に、バテないように。

どうぞ、今日もご自愛くださいませ。