大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

問題を見つけたら、それを笑える自分でいられるように。

問題を見つけると、どうしても暗く、ネガティブな態度になってしまいがちです。

けれども、それを笑える自分でいると、問題は問題でなくなっていくものです。

1.問題の影に才能あり

昨日の記事では、問題の扱い方、というテーマでお伝えしました。

問題を解決するよりも、そこにある才能の部分にフォーカスすること。 - 大嵜直人のブログ

心の世界を見ていくと、いろんな問題が見つかることがあります。

母親との癒着。

親密感への怖れ。

自分は汚れているという罪悪感。

そうした問題が見えてきたとき、まずはその問題があることで、自分を責めないことが大切なことです。

問題があるからダメとか、人としておかしいとか、そういった見方は必要ないんですよね。

問題とは、その人がそうしか生きてこられなかった結果であり、それを理由に自分を責めるのは、自分いじめにしかなりません。

その上で、自分の問題を解決すればいいのか、といえば、そうでもないんですよね。

ドイツの哲学者であるニーチェが、こんな風に書いています。

もしせむしからその背のこぶを取るならば、それはかれの精神を取り去ることになる。

ニーチェ「ツァラトゥストラかく語りき」

問題も、まさにそのようなもので、それはその人のパーソナリティや人格と、深く結びついているものです。

そして、もっと言うならば、その問題のすぐ近くに、その人のかけがえのない才能があるものです。

昨日の記事では、「きれいなジャイアン」を例にしましたが笑、ドラえもんに出てくるジャイアンって、自分勝手で乱暴者という問題があります。

けれども、その反面、みんなを引っ張っていくリーダーシップと、それを裏付ける力強さという資質も持っています。

問題を無くすということは、その才能や資質をも否定することなんですよね。

そうなってしまったら、残るのはのっぺらぼうのような、誰でもない存在になってしまうのかもしれません。

2.問題は、見つけたら笑え

問題って、解決するものでも、消し去るものでも、ないんです。

じゃあ、どうしたらいいか?ですが、問題を見つけたら、それをどうこうしようとするよりも、笑うに限るんです。

「笑う」というのは、軽さです。

それを深刻にとらえ過ぎない。

「あぁ、癒着しちゃってたのね。しょうがないよなぁ笑」

くらいの軽さ。

それが、自分の問題と向き合う上で、とても有効な態度になります。

重くとらえようと思えば、いくらでもできると思うんです。

これ、誰のどんな問題でも同じです。

「こんな大きな問題を抱えていたなんて…」とか、

「いままで、こんな問題があったとは…」とか。

でも、結局そうした見方って、どんどん自分を否定する方向にしか向かないんですよね。

それは、問題を大きくするだけです。

それよりも、「まぁ、しょうがないよね」という軽さを持つこと。

それが、問題と向き合う上で大切な態度なのでしょう。

3.それが私だから、しょうがない

この軽さの向かう先は、肯定です。

どんな大きな、重そうな問題だったとしても、同じなんですよね。

「だって、それが私だから、しょうがない」

そう思えたら、問題が軽く感じられるようになります。

「それが、私」

自分をそうやって認め、受けれいてあげること。

そうしていくうちに、問題はどんどん小さく感じられるようになります。

「癒しとは、忘却である」と言われます。

問題もまた同じで、それを問題にするのは、自分自身でしかありません。

問題があったとして、それを笑って、「それも自分だから」と受けられる自分でいること。

そうしているうちに、問題は問題でなくなっていくのです。

今日は、問題を見つけたら笑え、というテーマでお伝えしました。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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