どんな問題と向き合うにしても、まずは「いまの」自分の状態を知り、受け入れることが大切になります。
それは、どこへ行くにしても現在地を知ることに似ているのです。
1.「被害者」の心理と「依存」のポジション
先日の記事では、「被害者」の心理と「依存」のポジション、というテーマでお伝えしました。
「被害者」の立場でいることは、依存の期間と考えればいい。 - 大嵜直人のブログ
「被害者」の心理、というものがあります。
何か問題が起こったとき、自分が傷つくようなショックなできごとが起こったとき、私たちはこの「被害者」の心理に陥ることがあります。
「あなたが悪いんだから、わたしが満足するようにしてよ」
「あなたのせいでこうなったんだから、あなたが元通りにしないといけない」
そういったマインドです。
こうした「被害者」の心理でいることは、主体性を失うこと、そして相手を責めることで罪悪感を抱えること、加害者と立場を入れ替えながら心理的に癒着してしまうこと、といった問題があることは、ここ何回かの記事でお伝えしてきました。
だから、「被害者」の立場を手放していきましょう、とも。
ただ、こうした「被害者」の心理は、私たちの心の成長プロセスにおける「依存」のポジションといえます。
誰しもが、「依存」のポジションから成長していきます。
「依存」からやがて「自立」へと成長し、そして「相互依存」へと至るのが、その成長プロセスです。
最初から「自立」したり、「相互依存」に至れるわけではないんですよね。
そういった意味では、「被害者」の心理もまた、そこから成長していくためのスタートラインととらえてもいいのでしょう。
昨日の記事では、そんなテーマをお伝えしました。
2.まずは、いまの自分の状態を知ること
これは「被害者」の心理に限った話でもないので、もう少し掘り下げてみたいと思います。
「被害者」以外にも、いろんな問題をつくる心理の状態があります。
罪悪感もそうですし、癒着や犠牲、あるいは自立もまた、同じですよね。
そうした心理は、いろんな問題をつくるのは間違いがないのですが、どのような心理であれ、まずは「いまの」自分の状態を知ることが、とても大切なことになります。
ただ、それが一番難しかったりもします。
自分の姿は、鏡を使わないと見ることができないように、いまの自分って、なかなか自分では分からないものです。
だから、他人と関わることが必要になりますし、時にはカウンセリングを受けることも有効なのでしょう。
相手を通じて、いまの自分を知るといいますか、相手を鏡として、自分を見ることができます。
いま、自分は何を感じているのか。
いまの自分は、どんな心の状態なのか。
いまの自分は、相手から見てどう見えているのか。
そうした、「いまの」自分を知ること。
問題と向き合うとき、まずはそれが大切な一歩目であると言えます。
3.その状態を、受け入れること
この「いまの」自分の状態を知るときに、注意したい点があります。
それは、その自分を「いい」「悪い」といったように、判断しないことです。
そして、そこで自分を責めたりしないことです。
「あぁ、自分は被害者のポジションにいるんだな」
と知ったとして、それだから悪いとか、そういった判断をしないことです。
「あぁ、そうなんだな」
と、親戚の子どもの好きなVtuberを聞いたくらいのリアクションで、ちょうどいいのでしょう。
だって、「いまの」自分がそうなのですから、それ以上でもそれ以下でもないわけです。
「ふーん、そうなんだ」、くらいで、いいんです。
正誤善悪の判断を入れず、ただそれをそれとして、そのままにしておくこと。
それが、受け入れる、ということです。
それで、焦ったり、自分を責めたり、落ち込んだり、浮かれたり、しなくてもいいんです。
そうなんだな、と。
まずは、それだけでいいんです。
それが、「いまの」自分を知ることであり、それを受け入れることです。
ただ、そこからどうしていくかは、自分自身が選ぶことができます。
そのままでいてもいいし、変えていってもいい。
その主導権は、常に自分自身にあるのです。
東京へ行ってもいいし、福岡に行ってもいい。
でも、どこへ行くにしても、いまの自分がどこにいるのかを知らないと、交通手段も選べないですよね。
名古屋にいるのか、はたまたシアトルにいるのか。
「いまの」自分を知り、受け入れるということは、そういうことです。

今日は、どんな問題も、まずは「いまの」自分の状態を知り、受け入れることが大切、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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