大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

不機嫌な家族に振り回されてしまう人が持つ、あたたかな愛とかけがえのない才能。

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家族や身近な人が不機嫌だったりすると、辛いものです。

優しく共感力が高い人ほど、そこから気を逸らそうとしても、どうしても引っかかりを感じたりしてしまいます。

そのしんどさよりも、そう感じることの才能にフォーカスする見方をお伝えします。

オンラインカウンセリング無料相談・ココロノマルシェに寄せられたご相談に、回答させていただきます。

【姉の不機嫌】

姉(既婚)の誤解から私が姉のボーイフレンド(既婚)に手を出したといわれて、(100%誤解)姉との仲が最悪になってしまいました。

怒りのメールや私を無視したり、暴言履いたりされました。

その後誤解だとだとわかっても、なにかの折に不満をぶつけられます。

関わるつもり無いのに回り回って姉のボーイフレンドが奥さんに家を追い出され、家の空き家に住むことになり…。

その事実を知ると、又激怒!

家の貸家に住む契約は父と姉のボーイフレンドの契約なので私には関係ないのですが、そう話しても私や姉のボーイフレンドや今回は家の両親にも激怒。

父はほっておけば良いと言います。私もその事にフォーカスしてたら駄目だと思い気を反らしてはいますが、ちょっと引っかかりが取れません。

ほっておくのがいいのか、私の心の投影なのか…どっちもあり?どっちでもない?また別の見方もでかるものなのか?

お悩み募集中とのことでしたので答えていただけたら嬉しいです。

(Mさん)

Mさん、ご相談ありがとうございます。
文筆家・心理カウンセラーの大嵜直人が回答させて頂きますね。

Mさんは、お姉さんに誤解されたことで、仲が悪くなってしまったのですね。
メールで怒りをぶつけられたり、暴言を吐かれたり。

身近な家族に、そうしたことをされるのは、辛く悲しいものです。

まして、それが誤解だとわかっても、不満をぶつけられたり、タイトルにあるように不機嫌だったりすると、気を病んでしまいますよね。

>父はほっておけば良いと言います。私もその事にフォーカスしてたら駄目だと思い気を反らしてはいますが、ちょっと引っかかりが取れません。

Mさんご自身も書いておられるように、放っておければいいのかもしれませんが、頭でわかっていても、心がついてこないことは多いものです。

「戻れない過去を気にするより、前を向こうよ!」
「あんな奴、忘れてもっと素敵な人を見つけようよ!」

そう言われて、「そうだよね!」とすぐに誰もが納得できるのなら、カウンセラーは要らないのかもしれません笑

余計な話が過ぎました、すいません。

本題に戻りまして、Mさんのモヤモヤ、引っ掛かりを和らげるために、私からの見方をお伝えしたいと思います。

それは、いま感じておられるモヤモヤ、引っかかりが、Mさんのかけがえのない才能であるという見方です。


 

まずお伝えしたいのは、「人は大切なことでしか、悩まない」という大原則です。

ある人が悩んでいることは、それだけその人にとっても大切なことです。

健康で悩む人、お金で悩む人、夫婦関係で悩む人・・・人の悩みは千差万別ですが、その悩みは正確に、その人の大切なものを指し示してくれます。

成績がどれだけ低迷しても、中日ドラゴンズの応援をやめられないのは、それだけ私にとって、大切なものだからです。

・・・すいません、また話しが逸れました笑

さて、Mさんが気を反らそうにも、反らせないと感じる、お姉さん。

モヤモヤする分だけ、引っかかりを感じる分だけ、Mさんにとって大切な存在なのかもしれません。

大切な人には、笑っていてほしいですよね。
幸せで、いてほしいですよね。

そう願うのが人情だと思いますが、残念ながらMさんのお姉さんは、無視してきたり、不機嫌だったり、怒っていたりするのですね。

大切な人が、そんな態度を取っていたら、心を痛めるのは、当たり前だと思います。

放っておけなかったり、気を反らせなかったり、引っかかりを感じたり。

そうすることは、Mさんが大切な人を想う気持ちの、表れと見ることもできるかもしれません。

どうか、ご自身がそう感じること自体を、否定しないでいてあげてください。

それは、Mさんのやさしさであり、思いやりなのですから。


 

さて、その上で、ご相談文から私が感じることをお伝えします。

もしかしたらMさんは、お姉さんの不機嫌や怒りといった感情を、少し背負いすぎているのかもしれません。

これは決して、悪い意味で申しあげているわけでは、ありません。

ただ、ご相談文から私が感じることですが、お姉さんの感情と、ご自身の感情が、非常に近い位置にあるように感じます。

お姉さんがネガティブな感情を持っているとき、まるで自分がその感情を抱いているように感じることは、ありませんでしょうか。

もちろん、メールや会話といった直接的なコミュニケーションもそうですが、会っていなくても、離れていても、そうしたことを感じることが、もしかしたらあるかもしれません。

もしそうだとしたら、お姉さんが不機嫌だったり、怒っていたりすることは、Mさんにとって、二重の意味で辛いかもしれません。

大切な人が、しんどそうにしているのを見る辛さ。
それを、自分の感情のように感じてしまう辛さ。

それは、とても辛いし、しんどいことですよね。

誤解されたり、無視されたり、激怒されたり。

とても、しんどかったですよね。

不機嫌なお姉さんの姿を、見ているのは辛い。

それでも、そのお姉さんが気にかかるのだとしたら。

放っておくよりも、気を反らすよりも。

Mさんはお姉さんに、こう伝えたかったように感じるのですが、いかがでしょうか。

「おねえちゃんに、笑っていてほしかった。

 おねえちゃんが、大好きだから」

違っていたら、申し訳ありません。

けれど、私には、そう感じられました。

 


 

さて、最初の話に戻ります。

ここまで書いたことは、すべてMさんのかけがえのない才能です。

少し、箇条書きにしてまとめてみます。

・どんなに自分が苦しくても、大切な人のことを見捨てない深い愛情。

・身近な人の感情を、自分のことのように感じられる高い共感性。

・自分の心の投影と見たりすることのできる、視野の広さ

・周りの人に意見を求めることのできる素直さ、謙虚さ。

ご相談文にあるような、引っかかりを感じるのは、Mさんがそれだけ豊かな才能をお持ちだからこそ、だと私は思います。

お姉さんのことは、きっと大丈夫です。

こんな素敵なMさんの、お姉さんなのですから。

お姉さんはお姉さんご自身の力で、幸せになっていくのでしょう。

そう遠くない、未来のある日。

お姉さんが、幸せそうに笑って過ごしている。

そんな日に、Mさんは、どんなふうに過ごしているでしょう。

Mさんは、そのかけがえのない才能を、愛情を、誰に差し向けているのでしょう。

そんなことを、想像してみるのも、Mさんの引っかかりを和らげることができるかもしれません。

私もそれを想像しながら、Mさんのこれからを応援しております。

この度は、ご相談いただきまして、ありがとうございました。

文筆家・心理カウンセラー
大嵜 直人

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ご相談の内容によって、私のカウンセラー仲間をご紹介しております。
本日ご紹介するのは、私の同期の「小川優(おがわゆう)」カウンセラー。

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私自身もカウンセリングを受けたことがありますが、高い共感性と具体的な提案力のバランスがとても素敵です。そんな小川カウンセラーは4人きょうだいの長女で、深い愛情をお持ちです。

海外(オーストラリア)在住ですが、メール・Zoomでのカウンセリングをご提供されています。ご参考になりましたら、幸いです。

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