大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

大雪、雪の思い出とともに。

時候は「大雪」になりました。

本格的な冬が訪れるころで、その字の通り雪が降り積もる時期です。

その通りに寒波が来ているようで、この週末から北日本や日本海側ではかなり雪が降り積もる予報が出ていましたね。

私の住んでいる名古屋でも、かなり冷え込んでいるようですが、それでもまた最低気温は3℃くらいでした。

まだ、雪が降るまでにはもう少しかかりそうですね。

七十二候でも、「閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)」。

すっきりとした晴れ間よりも、鈍色の冬らしい空を見る日が多くなってきました。

まさに、そんな風景をあらわした時候のようです。

 

雪、というのは不思議ですね。

住んでいる土地によって、その言葉から受ける印象や感情が変わる。

学生のとき、沖縄から出てきた友人が「東京に出てくるまで、雪をテレビでしか見たことがなかった」という話を聞いて、不思議に感じたものです。

まあ、雪に限った話ではなく、その友人にとっての「海」と、私にとっての「海」が異なる意味を持つのでしょう。

その反対に、もう冬の日常として見てきた人もいる。

ただ、どの人にとっても、雪の美しさとでもいうべきものがあるように思います。

見える世界を白く染め上げる。

それが美しないはずも、ないのですが。

 

私の生まれたところでは、冬に何度かは積もるくらいの頻度で、雪が降るくらいでした。

名古屋に移り住んでからは、少し頻度が減ったような気がします。

温暖化なのか、気候も変わってきているのでしょうか。

それでも、毎年クリスマスから年末あたりのところで寒波が来て、あとは1月の下旬あたりにまた降ることが多いように感じます。

この年末にくる寒波というが厄介で、物流も人の動きも繁忙する年末に雪が降ると、いろいろと大変なんですよね。

 

私は前職で、小売に勤めていたので、年末はことさらに天気予報を気にかけていました。

頼むから、降らないでくれ、高速道路が止まらないでくれ…と笑

当時、食品の部門にいましたので、12月31日はおせち料理の配達があったんですよね。

12月30日の夜中から、物流センターで何千個というおせち料理の荷受け、検品の業務がありました。

食品の小売りの12月って最繁忙期で、その月末ですから、疲労はピークなんですよね。

そんな中、極寒の物流センターでの徹夜での検品作業…もう身体はボロボロなわけです笑

で、最後のトラックの検品が終わり、無事に配送会社に引き渡しを終えて。

ようやく一息ついて、缶コーヒーで暖をとっていたときに、空を見上げると、ちらちらと白い雪が。

少しずつ明るくなってくる空に、そのちらつく雪が美しくて。

まあそこから、すぐに店頭での大晦日の大売り出しに駆り出されるわけですが笑

雪の思い出というと、そんな風景を思い出していました。

あなたの冬の風景は、どんな風景でしょうか。

 

雪が降るような、寒い日が続きますが。

どうぞご自愛くださいませ。