時に大暑。
七十二侯では次侯の土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)。
土が湿って蒸し暑く、熱気がまとわりつくように感じる時候です。
その通りだからなのか、接近中の台風の影響もあるのか、今日は格別に蒸し暑い日でした。
そんな蒸し暑い中でも、ふと見ると小さな微笑みが。
私たち人間は、一定の気温と湿度を超えると、非常に体力を消耗するのですが、植物はこの気候を喜んでいるようでした。
やはり湿度が高いと、植物の緑も映えて見えるようです。
人間にとっては、もう少しカラっとしてくれると、過ごしやすいのですが、植物にとってはこの気候が心地よいのかもしれません。
明日は土用丑の日、それを過ぎて来週末には、もう立秋が訪れます。
歳を重ねるごとに痛感するのです。
夏らしい夏の気候の時期は、ほんとうに短いものだな、と。
夏に限った話ではないのでしょうが、どうしても好きな夏となると、感傷的になるようです。
だからこそ、この蒸し暑さも、楽しみたいものです。
この目の前の、小さな紫の花のように。