もう弥生も半ばになりました。
時候も「啓蟄」の中ごろ。
いよいよ、冬ごもりをしていた生きものたちが、暖かさに誘われて地上に出てくるころでしょうか。
七十二侯では、「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」。
その字の通り、冬を越したサナギが羽化して、蝶になるとされる時期です。
蝶の羽化、春を感じさせる風景ですよね。
そういえば、息子が小学校に上がる前のころだったでしょうか。
公園の青虫を捕まえて、虫かごで育てていたことを思いだします。
徐々に大きくなったと思ったら、いつの間にかサナギの形になって、虫かごのはじっこにぶら下がっていました。
そしてある朝、サナギの殻を出て、その美しい羽根を乾かしていて、息子とびっくりしました。
虫かごの蓋を開けてあげると、その美しいアゲハチョウは、ひらひらとベランダから飛び立っていきました。
実に、美しいものでした。
あんな芋虫のような形だったのに、美しい羽根を持つ蝶々にその形を変える。
カブトムシの幼虫を飼ったときもそうでしたが、まさに生命の神秘、とでもいえるようです。
聞くところによると、虫たちはサナギの固い殻のなかで、いったんその身体をどろどろに溶かしていくようです。
そのどろどろの液体?の、どこにあの形をつくる意志というか、プログラムがはたらいているのでしょうか。
実に、不思議です。
ただ、カブトムシも、青虫も、そのサナギの時期が一番デリケートなんですよね。
あれだけ姿を変えるのですから、それはそうなのでしょう。
菜虫が蝶になることも。
花が咲くことも。
春は、変化が多い時期でもあります。
それだけに、デリケートな時期でもあるのでしょうね。
気分が落ち着かなかったり、どこか不安になったりするもの、春のしわざなのかもしれません。
もし、そんな風に気分が落ち着かなかったりしたとしても。
それは、春のせいなのかもしれません。
どうか、自分を責めず、罰せず。
そんな自分でいることも、許してあげてください。
何かと不安定な時期かもしれません。
どうぞ、ご自愛くださいませ。