自己否定から変わろうとしても、なかなかうまくいかないものです。
だから自分を愛することが必要なのですが、それはパートナーを愛することを通じて、もたらされるものでもあります。
1.自己否定と変身願望
昨日の記事では、自己否定と変身願望、というテーマでお伝えしました。
パートナーシップと変化3 ~自己否定と変化について - 大嵜直人のブログ
とっかかりは、「パートナーに変わってほしい」と思ってしまうとき、というお話からでした。
そう感じるときは、実は自分が自分に対して変わらないといけないと感じていることを、周りに「投影」している可能性があります。
なので、パートナーに限った話ではないのですが、「相手に変わってほしい」と感じたら、「なぜ、自分は変わらないといけないと感じているのだろう」と、自分と向き合うチャンスととらえることができます。
もしかしたら、そこには自己否定が横たわっているかもしれないからです。
そうした、いまの自分を否定することをエンジンにして変化をしようとしても、なかなかうまくいかないものです。
スタート地点が自己否定だと、そこから変化があったとしても、自己否定がそのままだと、その変化した先の自分を受け入れることができなかったりします。
はじまりと終わりは、同じ場所だった、みたいなことがあるわけです。
だから、もし自分が「変わらなきゃ」と感じたときに、自己否定からそうしようとしていないが、とても大切なポイントになります。
もし自己否定が色濃くあるようでしたら、変わることよりも、自分を受け入れる、愛する、許すことの方が大切なのではないか?というのが昨日のテーマでした。
2.「変える」よりも先に、「愛する」
今日はその続きで、「変わる」よりも「戻る」ことの方が大切なんじゃないか?
というテーマを考えてみたいと思います。
自己否定をエンジンにして「変わろう」とすることは、徒労に終わることが多いものです。
「いまの自分がイヤだから、変わろう」
そう思ったとしても、じゃあこれだけ変わったら、自分を愛せるようになるのか?という基準って、ないんですよね。
難しいところなんですが。
結局、自己否定が強いままだと、どれだけ変わっても、そしてそれを周りが認めたとしても、自分がそれを受け入れることができなかったりします。
「まだ、こんなんじゃダメだ」みたいに。
必ずしもそれが悪いわけではなく、それをバネにものすごく努力したりする人もいます。
けれども、それが本人にとってしんどいのであれば、やはり少し修正が必要なのでしょう。
まずは、「変わる」のではなく、いま、そのままの自分を愛すること。
それが、大切なことなのでしょう。
3.そのままのパートナーを愛すること
さて、パートナーシップが素晴らしいのは、ここからなんですよね。
パートナーと自分は鏡だ、とはよく言われます。
自分に対してしていることを、相手に「投影」してしまうことは、とてもとてもよくあることです。
冒頭に書いたように、自分が自分を「変わらないと」ととらえていると、パートナーに「変わってほしい」と感じてしまうように。
これ、逆もまた同じなんですよね。
どういうことかといいますと、パートナーに対する扱いを、自分自身に対してフィードバックする、ということも起こり得るのです。
それはまるで、合わせ鏡のようですよね。
だから、「いま、そのままのパートナーを愛する」ことができると、必然的にそれは「いま、そのままの自分を愛する」ことにつながるのです。
(ややこしいですかね笑)
「まず自分を愛する」「自分を愛せない人は、パートナーも愛せない」、ということは、よく言われます。
それは、真実なのでしょう。
けれども、その逆もまた、真実なのです。
「パートナーを愛するほどに、自分を愛することができる」
これ、肌感覚として分かる方って、いらっしゃるんじゃないかな、と思うんですが、いかがでしょうか。
パートナーシップの根幹は循環でもありますので、パートナーを愛した分、それは自分に帰ってくるのです。
それは、「愛した分、愛される」という打算的なものではありません。
パートナーを愛した分、自分が満たされるのです。
許されるのです。受け入れることができるのです。
そうした関係を築けるのが、パートナーシップの素晴らしさです。
「パートナーシップはすべてを癒す」
そんな言葉がありますが、それはやはり真実なのでしょう。
今日は、「変わる」よりも「愛する」こと、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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